2日午前10時30分、女優チェ・ジンシルさんの1周忌が京畿道楊平郡のカプサン公園墓地でしめやかに執り行われた。
チェさんが眠るこの公園墓地の周辺には、1周忌の様子を取材しようという報道陣が多数集まり、騒然とした。
「遺骨盗難事件」に見舞われたチェさんだが、9月29日にあらためて納骨が行われ、墓も以前にもましてきちんと整備されていた。チェさんの顔が刻まれたオブジェも墓参客を出迎えた。チェさんの遺作となったMBCドラマ『ラスト・スキャンダル』をはじめ、生前に出演したドラマや映画19本のポスターのレリーフが目を引く。
墓地の近くの防犯カメラもさらに強化された。墓地のすぐ横に2台、墓地へ向かう途中の丘に1台、山頂に1台など計7台の防犯カメラが設置され、「骨つぼ盗難事件」の再発を防止しようという姿勢がうかがわれた。
午前9時30分ごろ、チェさんの親友だったイ・ヨンジャ、チェ・ファジョン、オム・ジョンファ、ホン・ジンギョンや、メーキャップ・アーティストのチョ・ソンアらがまず姿を見せた。
チェさんの息子ファニ君と実弟でタレントのチェ・ジニョンは午前10時15分ごろ到着、娘のジュニちゃんと母親のチョ・オクスクさんは追悼式の予定時刻10時30分に姿を見せた。
追悼式は「故チェ・ジンシル聖徒1周忌追悼礼拝」として、キリスト教式で執り行われた。参列者約20人は賛美歌と祈りで故人を悼んだ。遺族は気丈に追悼式を進めたが、まもなく多くの人々が涙にむせんだ。
中でも、起きたばかりなのか目をこすっていたジュニちゃんは、式が始まるとチェさんの母親と共に後方で止めどなく泣き続け、周囲の涙を誘った。