-イベント前に鳩山首相夫人と対面しましたが、感想は?
「主に韓日の文化交流に関する話をしました。本当に韓国語がお上手でビックリしました」
-スターというものを超えている印象があります。文化の伝道師的な役割も担っているし。韓国文化に関する本を出したのも、そうした世間の視線があるから?
「いえ、ただかなり前から考えてきたことを実践しただけです。ソウルで出版記念会見をした際、『農業をしながら暮らしたい』と言いましたが、それもその場で思いついた考えではなく、ずいぶん前から周囲の人たちにいつも話していたこと。一度心に決めたことはいつも言葉にして、実現させようとするタイプです」
-エッセーは大好評ですね。続編も期待していいですか。
「断言しますが、それはないでしょう。ソウルに戻ったら少し休んでから、今後のスケジュールについて考えたいと思います。実は、体調が完全に回復しているわけではありません。今も薬を飲んでいるし、少し疲れたら顔がむくんだり。体調回復が先のようです」
-「韓国訪問の年」PR大使も務めていますが、政府関係者が絶賛していました。以前とは違い、政府の仕事にも積極的に協力している理由は?
「物事にはすべて時期があるように思います。今ならうまくできるような気がしたので、PR大使の仕事も引き受けました」
-年を取るのは怖くない?
「実は、20代のころから『早く年を取って自分の将来が見たい』と思っていました。それくらいの年代というのは、誰もが毎日つらくて、耐え難い時期なのでは。僕は、以前は見えなかったような新しいことが見えて、思いもしなかったことが感じられる今が好きです」
-韓流ブームにおける存在感は他を寄せ付けないという印象ですが、この人気の秘密はどこにあると思いますか。
「誠実な気持ちで家族(ファン)の皆さんに接したのが実を結んだのでしょう。ですが、『韓流』という言葉はもう記事で使わないでほしいと思っています。『韓流』の代わりに『交流』という言葉を使う方がいいのでは。韓国で記事が出ると、日本をはじめとするアジアの記者たちが引用し、そのまま書く。だから、わたしたちはこれから『アジア流』を作っていく時期だと言っているのに、まだ変わりませんね」
-7年ぶりに『冬のソナタ』(アニメ版)に「出演」した感想は?
「実は、初めはものすごく迷いました。誰よりもわたし自身、まったく同じ仕事に楽しさを感じられないと思いました。ところが、そうではありませんでした。家でアニメ『冬のソナタ』の台本を読んでいると、突然『恋をしたい』という気持ちになりました。
『やっぱりいい作品だな』とあらためて感じ、すぐにやると決めました」