ペ・ヨンジュン(37)は先月30日午後、東京ドームで行われた自身のフォトエッセー『韓国の美をたどる旅』出版イベント終了後、控え室で韓国の報道陣に対し、作家デビューにまつわるエピソードや近況を語った。
黒のスーツにグレーのストール姿のペ・ヨンジュンは、イベント直後のインタビューということもあり、ステージでの上気した気持ちが冷めやらぬ様子だった。しかし、いざインタビューが始まると、徐々に落ち着きを取り戻した。そして、「今、必要なものは?」と質問されると、「妻」と笑いながら答えるほどの余裕を見せた。
以下はペ・ヨンジュンとの一問一答。
-前日のアニメ『冬のソナタ』制作発表会に続き、今日はフォトエッセー出版イベントと、二日間にわたるイベントを無事に終えた感想は?
「僕は自分が持つ力にいつも自信がないタイプ。でも、家族(ファン)の皆さんがいつも何かを新しいことをする力をくださっているように感じます。今回のイベントもそうでした。感謝しています。事実、今回のイベントはできないのではないかと思っていました。大イベントを前に高熱に苦しむなど、体調が非常に悪く、とても心配しました。正直なところ、新型インフルエンザの検査もしました。敗血症と診断されましたが、内心は大変つらかったです」
-7年前のドラマをアニメ化したり、デジタル時代に本を出したりするなど、常に時代に逆らって生きているような印象ですが、それはなぜ?
「イベント直前に敗血症になり、入院している間、いろいろ考えました。その中の一つがまさに、『僕はどうしてここにいるのか、なぜここまで来ることができたんだろうか』ということ。過去を振り返り、自分自身を知るべきだという気がして。実は、あまりにも慣れ過ぎているから普段は忘れているだけで、本当は自分の国の文化に関心がない人はいないはず。過去の大切さを知ってほしかったんです。微力ながら、僕がそういう役割をしなければと思いました」
-本を書くだけで1年。体調を崩し、入院までしてしまいましたね。ドラマ『太王四神記』のときもそうでしたが、毎回仕事に臨む姿勢が厳しすぎるのでは?
「賢くないからでしょう。
だから、いつも全力を尽くしています」