ユ・ジテが東京国際映画祭の審査員に


 10月17日から25日に開催される第22回東京国際映画祭(以下TIFF)のコンペティション国際審査委員の一人に、俳優ユ・ジテが決定した。

 ユ・ジテは高校生のころから俳優を夢見て檀国大学演劇映画科へ進学。『アタック・ザ・ガス・ステーション!』(99)『リメンバー・ミー』(00)『春の日は過ぎゆく』(01)『Mirror鏡の中』(03)『オールド・ボーイ』(03)など、さまざまなジャンルの作品に出演し、強烈なイメージを残してきた。その後、演出に大きな関心を寄せ、中央大学先端映像大学院へ進学。現在までに4本の短編映画を自ら演出し、その才能は高い評価を得ている。

 また、今年初めてテレビドラマ『スターの恋人』に出演し、チェ・ジウと主演を務めまた新たな挑戦をした。ひとつの役割に安住することなく、多くの人々との交流を通じて多種多様な活動を行うという展望を抱くユ・ジテだけに、今回の審査員は適任といえよう。

 なお、今回の審査員長はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(『バベル』『21グラム』)が務め、審査委員にはユ・ジテのほか女優の原田美枝子(『愛を乞うひと』、『60歳のラブレター』)、監督で俳優のイエジー・スコリモフスキ(『アンナと過ごした4日間』)、撮影監督のキャロリーヌ・シャンプティエ(『ゴダールのリア王』)、シネマテーク・ディレクターの松本正道氏らが決まっている。

 一方、今回の映画祭では『キングコングを持ち上げる』(パク・グンヨン監督)、『よく知りもしないくせに』(ホン・サンス監督)、『旅人』(ウニー・ルコント監督、韓国=フランス合作)『玄界灘は知っている』(キム・ギヨン監督)『誤発弾』(ユ・ヒョンモク監督)が上映。

 また、全州国際映画祭が毎年製作しているアジア3監督による多国籍オムニバス『デジタル三人三色2009:ある訪問』が上映される。同映画は、ホン・サンス『深い山奥』、河瀨直美『狛KOMA』、ラヴ・ディアズ『蝶は記憶を持たない』の三編のオムニバス・シリーズの最新版だ。

東京=野崎友子通信員

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