しかし、ユン・ウネがイメージするカン・ヘナは女性らしい人物の典型ではない。「いつも強いふりをしているけれど、とても純粋な心を持っているから失敗もする。だから自分の感情もうまく調節できない。どこか頼りない印象というか。完ぺきに女性らしい人物というわけではない」
女優として成功を収めたユン・ウネだが、元々はアイドルグループBaby V.O.Xのメンバーだった。昨年ヒップホップグループ、マイティーマウスのヒット曲『愛してる』にフィーチャリング参加したユン・ウネに対し、まだ歌手に未練があるのでは…という声も上がった。「6年間も歌手として舞台に立ってきた。今でも歌手たちが熱唱している姿を見ると、胸がドキドキする。でも、最近活躍している歌手を見ると、とても練習しているし、才能にも恵まれた人が多いため、彼女たちには勝てないと思ってしまう。まだ歌もダンスもいまひとつだった時期に歌手活動をしていたということが残念」
ユン・ウネは『コーヒープリンス1号店』の後、2年間休息を取った。この時期、ユン・ウネが熱中していたのは絵。デビュー前、芸能人になるか、画家になるかで真剣に悩んだというユン・ウネは、「自分の心をそのまま描くことができる抽象画をよく描いている」と話す。完成した作品は10点余り。「一つのテーマで描いた作品がたくさんたまったら、展示会を開きたい」という。
ユン・ウネは自分自身について、「女優としても、女性としても、成熟していく年ごろ」と感じているという。「少しずつわたしが持っている魅力を見せたい。残念なのは、多くの方々がわたしに“失敗する時間”をくれないということ。わたしは失敗も経験しながら学んでいきたい。どうか1度の失敗で、その役者に失敗者というらく印を押さないでほしい」