2年ぶりのドラマ復帰、イメージチェンジに挑戦
演技力批判に関する質問に大粒の涙
「わたしを成長させるためのおしかりの言葉だと思って頑張っている」
太いアイラインを入れた目が赤くうるみ始めた。ドラマ『お嬢さんをお願い』(KBS第2)で裕福な家のわがまま令嬢カン・ヘナ役を演じているユン・ウネ(24)。ボーイッシュでキュートな女の子(ドラマ『コーヒープリンス1号店』)からわがままな女王様へ、大胆なイメージチェンジに挑戦したユン・ウネだが、視聴者の冷たい反応のせいだろうか、インタビューの間中、演技力批判に関する質問が出るたびに涙をポロポロ流した。
「もし撮影がなかったら、一日中部屋の中で泣いていたと思う。でもそうすることもできないし…。わたしの演技力に対する酷評を両親が読んだら、どんなにがっかりするだろうかと心配で…。毎日気が狂いそうだった。何とか笑顔で撮影してきたけれど、我慢できず泣いてしまったこともある。イメージチェンジに挑戦するのが怖くなった。新しいイメージに視聴者が慣れるまで、こんなに時間がかかり、何度も傷つかなければならないとしたら、イメージチェンジへの期待より、まず恐怖が先立ってしまう」
しかしユン・ウネは、「でも話が進むにつれ、わたしのことを励ましてくれる応援のメッセージも増えてきた。前半見られた視聴者の皆さんからの批判は、わたしに『うぬぼれは禁物』ということを教えてくれたのだと思っている」と笑った。
ドラマの前半、ユン・ウネの演技に対し、視聴者が最も多く指摘したのは「不自然な発音」だった。ユン・ウネは「実際、『コーヒープリンス1号店』でも、幾度となく発音を指摘された。でも今回の作品は財閥の令嬢というキャラクターのため、以前より発音に対する指摘が多いのかもしれないでも、脚本家の先生は、わたしの発音と語調のせいで、憎たらしいキャラクターのカン・ヘナが、人間的に表現されているとおっしゃっている」
カン・ヘナは毎回、一般の人は着こなせないような華やかな衣装とメークで登場する。「元気な少女(あるいは少年)」のイメージが強かったユン・ウネとしては、「優雅な淑女」に変身するために険しい山を乗り越えている最中だ。ユン・ウネは「女性がきれいになるのはとても大変なこと。『コーヒープリンス1号店』の時は、顔を洗って化粧水とローション、日焼けクリームだけで準備が終わったのに、今は準備に2時間もかかる」と話す。かかとの高いヒールもつらい。「12-13センチもあるハイヒールをいつも履かなければならないのだが、撮影が終わるころには足が象のようにむくんでしまう」と泣きべそをかいた。