気になるあの人インタビュー:パク・ジェジョン(下)


 パク・ジェジュンと話していると、こちらも緊張してしまうほど、質問を熟考し、言葉を選んで一つ一つていねいに答えてくれた。とにかく生真面目な人、という印象だった。

―とても真面目な印象を受けましたが、ご自身はどういう性格でしょうか。

 「いろんな面を持っていると思いますよ。真面目な面、変わった面、ユーモラスな面、いたずらな面など。何をやるにしても一生懸命やる努力家だと思います。今日は初対面ですので、真面目なところをお見せしています(笑)」

―最近では『想像プラス』をはじめバラエティー番組でも活躍されていますが、バラエティーをやって何か変わった点、自分の新しい一面に気付いたということはありますか。

 「俳優というのは、多様な人物を演じていかなくてはならない職業です。ドラマで真面目でロマンチックな姿を見せたなら、バラエティーではおもしろい姿を見せたいと思うんですが、何かを学びたいとも思っていますし、もっと視野を広げていきたいという欲があるんです。そういった経験が積み重なっていけば、今後、自分の中でより多様な面を引き出したり、発展させていけるきっかけになるのではないかと思い、一生懸命にやっています」



―日本で好きな作品、監督、俳優さんはいますか。

 「好きな映画は『四月物語』『ラブレター』『花火』『ソナチネ』、俳優は北野武、オダギリジョー、監督は北野武、岩井俊二。特に北野武さんが大好きで、大学1年の時に、ハリウッド映画の『マルコヴィッチの穴』(原題:マルコヴィッチになる)をもじって『北野武になる』というオマージュパロディー短編映画を作って、出演したこともあるんですよ」

―今後の抱負を聞かせてください。

 「映画やドラマを通じて演技をみせていくというのが、俳優にとっては、一番の役目、任務だと思っています。これからも良い作品に出て、最善を尽くし、また日本の方々ともお会いできる機会が増えるような俳優になりたいと思っています」

 パク・ジェジョンは最初から最後まで、「すごく真面目な人」だった。しかし、性格を聞いた時、「日本ではどんな男性が好まれますか」と聞かれたので、人それぞれですが、やはりいろいろな面を持っている人じゃないですか、と言うと、「それはまさに僕のようなタイプのことですね」と軽口ぎみに答え、少し顔がほころんだ。そうです、と返すと「ムリやり言わせたようですね」と、初めて顔が大きくゆるみ、雰囲気は一気になごんだ。

 そして、インタビュー後に写真撮影をするころには、かなり打ち解けた雰囲気に。最後には「ちょっとだけ」と自慢の体も見せてくれた。今度会った時には、「変わった面」や「ユーモラスな面」をもっと発揮してくれればいいなと思った。

 パク・ジェジョン、ユナ、イ・ジフンらが出演している『君は僕の運命』は現在スカパー!の「衛星劇場」で毎週火曜午後11時から放送中。また、9月26日には『君は僕の運命』DVD-BOX1(発売元:ワコー/エスピーオー/ソニー・ピクチャーズ)が発売され、10・11月にはBOX2、BOX3もリリースされる。

東京=野崎友子通信員

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