シン・ヒョンジュン「殴ったのは事実、戒めただけ」


 マネージャー暴行事件が取りざたされている俳優シン・ヒョンジュンは、事件発覚から二日間の沈黙を破り、口を開いた。「暴行された」とするマネージャーから23日に告訴されたシン・ヒョンジュンは25日夜10時30分、ソウル市江南区にある所属事務所フレームHのオフィスで記者会見を行い、やり場のない今の心境を語った。2004年からシン・ヒョンジュンのマネージャーを務め、08年半ばから別のプロダクションに移ったものの、今年1月から再びシン・ヒョンジュンを担当してきたこのマネージャーは22日、「シン・ヒョンジュン氏はソウル市麻浦区にある弘益大学近くの飲食店階段で、暴力を振るった」とし、ソウル江南警察署に告訴状を提出している。

 シン・ヒョンジュンはまず、世間を騒がせていることに対し謝罪した。そして、「暴行があったかどうかはともかく、長い間苦楽をともにしてきた事務所の『家族』として胸が痛む」と語り始めた。だが、マネージャーが告訴状で主張している内容には「事実と違う部分が多い」と反論している。

 まず、22日夜の暴行については、「(忠清北道)提川でずっと映画の撮影をしていたため、マネージャーに用事を五つくらい頼んだ。だが、何もしていなかった。その上、弘益大学近くで監督やスタッフと一緒に、これまで提川で撮影したものを見る日に、来なかった。『こんな仕事のしかたではいけない』と告げ、『休め』の姿勢をさせてから殴った」と説明。しかし、「兄貴分としての立場から、一つでも多くのことを教えてやりたかった。仕事のしかたが悪いときに戒めたのを侮辱されたと感じたなら、わたしが間違っていたのだろう」と、申し訳なく思っていることを打ち明けた。これについて、マネージャーは「弘益大学近くの飲食店で、(シン・ヒョンジュンが)手や足で、(マネージャーの)胸と顔を殴ったりけったりした。暴行されているところを目撃した証人もいる。診断書など、暴行された証拠を提出する」と話している。

 また、シン・ヒョンジュンは、マネージャーが24日にあるメディアとのインタビューで、「常習的に暴行されてきた」と主張したことについても弁明した。「06年にハワイ国際映画祭で、起こす時間が遅かったという理由で暴行された」というマネージャーの主張については、「翌日にコンファレンス・インタビューがあるのに、スケジュールを合わせられず、仕事に支障が出たことをしかる意味で、げんこつで1回たたいた」と説明。また、「洗車で遅れたという理由で暴行された」という主張についても、「次のスケジュールが遅れたことに対し、しかる意味で新聞紙を丸めてたたいたが、暴行ではなかった」と話している。

 暴行の程度については双方の見解に違いがあるが、所属事務所フレームHのチョ・ドクヒョン代表は、「兄弟のように仲よくしていたのに…あまりにも残念。円満に解決できるよう努力したい」とコメントしている。

パク・ジョングォン記者
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