『海雲台』流出:音響エンジニアを逮捕


 大ヒット映画『海雲台』の動画をインターネット上に流出させたのは、視覚障害者のための画面解説作業を行った音響エンジニアだったことが分かった。

 警察庁サイバーテロ対応センターは17日、『海雲台』の動画を流出させた容疑で、韓国視覚障害者連合会の30歳職員と、この職員の知り合いの30歳ヘアデザイナー、中国・ハルビンの28歳留学生の計3人を拘束、このうち視覚障害者連合会職員を逮捕し、あとの二人についても逮捕状を請求した。

 警察によると、同連合会所属の音響エンジニアである職員は、映画公開5日前の7月17日、映画制作会社CJエンターテインメントから映画の動画ファイルを受け取り、視覚障害者がセリフだけを聞いてもストーリーが理解できるよう、登場人物の行動や状況を詳しく説明するファイルを制作した。この際、職員は動画ファイルをDVDに焼き、中国で美容院を経営している中学時代の同窓生であるヘアデザイナーに渡した容疑が持たれている。ヘアデザイナーはこれを美容院の常連客である留学生に渡した容疑。留学生は先月28日、ヘアデザイナーから受け取ったファイルを韓国内のインターネット・ファイル共有サイト2カ所に掲載した容疑だ。

 警察は、これまでに約10万人がこのファイルをダウンロードしたものと推測している。制作会社は、「被害額は計180億ウォン(約13億円)にのぼる」と発表した。動画を最初に流出させた職員は、警察の取り調べに対し、「事がこれほどに大きくなるとは思わなかった」と話しているという。

チェ・ソンジン記者
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