デビュー前に韓国批判、2PMリーダーが脱退・渡米


 4年前の韓国を批判する書き込みが、人気アイドルグループのリーダーをステージから引きずり下ろした。

 レッスン生時代に韓国や韓国人を批判する書き込みを米国のネットワーキングサイト「マイスペース」に掲載していたことが明らかになったアイドルグループ2PMのリーダー、ジェボム(22)=本名:パク・ジェボム=は、騒動が起きてから4日目の8日、グループを脱退した。ジェボムはこの日、公式ファンサイトで「あまりにも申し訳なさすぎて、ステージで皆さんにお会いするのは難しそうです。今日付で2PMを脱退します」と表明した。所属事務所のJYPエンターテインメント関係者は「今日午前まで繰り返し話し合ったが、本人がやめたいという意向を持っていた」としている。

 ジェボムはこの日午後6時30分、大韓航空機019便で米シアトルに向かった。仁川国際空港では、ジェボムが韓国を離れると聞いたファン約400人が出国3時間前から一斉に集まりだし、「ジェボム行かないで!」と連呼、大きな騒ぎとなった。

 シアトル生まれで米国の市民権を持つジェボムは、JYPエンターテインメントのレッスン生だった2005-07年ごろ、「マイスペース」に「おれは韓国が憎い。アメリカに帰りたい」「ここの人々は、おれがラップが下手なのにうまいと思っている」といった内容を、ののしり言葉混じりの英文で書き込んでいた。

 この書き込みが最近明らかになり、韓国では大騒動に。7日には出演番組を降板した。

 ジェボムはシアトル市内の街角でヒップホップを踊っていたころ、JYP USAのオーディションに合格。韓国で約3年間のレッスン生時代を経て昨年8月、7人組グループ2PMとしてデビューした。今年になってからは『Again&Again』『お前が憎い』などがヒット、その鍛え抜かれた体や激しいステージパフォーマンスで「チムスンドル(『野獣+アイドル』を意味する韓国語の新造語)」と呼ばれ、人気急上昇中だった。

チェ・スンヒョン記者
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