インタビュー:今旬の男、キム・ナムギルの演技論(下)


 映画『美人図』の撮影時より10キロ以上体重が減り、身長184センチ、体重61キロのスラリとしたボディーをキープしているというキム・ナムギル。1日の睡眠時間が平均1-2時間しかなく、そろそろ高麗人参でも食べようかと悩んでいるという。

 「ピダムが愛されているのは、キャラクターの力が大きいと思います。躍動的で洗練されていて。歴史には“ピダムの乱”として1行しか出てこないような人物なので、僕がどう演じるかによって、作られる人物じゃないですか。だからより魅力を感じました。その一方で、悩みましたし。無茶苦茶な上に、善良で邪悪で、天才的で…。多面性のあるピダムが拒絶反応を起こしやしないか、すごく心配しました」

 今はミシル(コ・ヒョンジョン)の息子という出生の秘密、自分の中の欲望を知り、さらに暗たんとしていく姿をどう演じるかがキム・ナムギルの新しい課題だ。「作品ごとに限界にぶつかり、次は楽にできるだろうと思うけれど、また限界にぶつかってしまいます」というキム・ナムギル。今は「ぼろぼろの服を着て、浮かれながら走り回るのを楽しんでいます」とのことだ。

 もうすぐ30歳。キム・ナムギルは「蓄積された感情を表現するのは、若いころはできなかったこと。早く30歳になりたかったです」と笑った。今後フレッシュな金春秋(キム・チュンチュ)=新羅第29代王の太宗武烈王=役のユ・スンホが登場したらどうするのかと聞くと、「ピダムらしい」豪快な答えが返ってきた。「スンホはまだ幼いけど、僕は男じゃないですか。

ハハハ」

キム・ヒョンロク記者
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