がんと闘い逝ったチャン・ジニョンさん

 昨年9月に胃がんが発見され、闘病してきた女優チャン・ジニョンさん(35)は1日午後4時5分ごろ、ソウル市内の江南聖母病院で死去した。

 突然のがん宣告後、ソウル大学病院で治療。その後、療養のためアメリカに渡ったり、はり・きゅう治療を受けたりするなど、回復に最善を尽くしたものの、ファンの前に女優として戻ってくることはできなかった。

 今年5月には一時好転し、コンサート会場で姿を目撃されたり、アメリカ療養後には恋人がいることを明らかにしたりしてした。しかし、先月から再び容体が悪化、再入院した時にはがん細胞が全身に広がり、回復不可能と診断されていた。

 所属事務所は「先月診断を受けてからはすべての治療を中止し、最期の日に備えてきた」と話す。

 全羅北道全州市出身のチャンさんは、1993年のミスコリア忠清南道「真」(グランプリ)に輝いた後、芸能界デビュー。CMモデルから96年のドラマ『わたしの中の天使』に出演、『男女6人恋物語』『順風産婦人科』などのシチュエーション・コメディーで知られるようになった。

 99年には『愛のゴースト』で映画デビュー、『反則王』(2000年)で一躍有名になり、演技力が開花した『鳥肌』(01年)や、余命短い胃がん患者を演じた『菊花の香り-世界でいちばん愛されたひと-』(03年)、堂々と生きる独身女性たちを描いた『シングルズ』(同)で韓国を代表する女優になった。

 また、『鳥肌』と『恋愛、その耐えられない軽さ』(06年)では青龍映画賞主演女優賞を受賞するなど、多数の映画祭で主演女優賞に輝いた。『鳥肌』ではポルトガルのパンタスポルト映画祭でも主演女優賞を受賞している。

 07年10月、SBSドラマ『ロビイスト』で久しぶりにテレビに登場したが、これが遺作になった。祭壇はソウル市内のアサン病院に設けられ、出棺は4日午前8時30分の予定だ。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者

【ニュース特集】チャン・ジニョンさん、がんで逝く

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