日中のむせ返るような暑さと熱帯夜にうんざりし、渓谷に遊びに行ったはいいものの、いい場所は既に人で一杯。海に行ったら、異常低温現象のため海水が冷たくて泳ぐこともできない。中には、バカンスには行きたいが、日ごろの疲れがたまっていて、朝早く起きるのは辛いという人もいるだろう。
そんな人たちにピッタリなところがある。それは「天文台」。天文台では今、一番美しい双星とされる白鳥座のアルビレオ、こと座で一番小さい星ベガ、太陽より11倍明るいというアルタイルを見ることができる。すべて夏の夜に観測できる星たちだ。京畿観光公社が推薦する京畿道地域の天文台を紹介しよう。
■韓国最大規模の民間天文台
京畿道ヤンジュ市鶏明山の頂上にある松岩天文台は、韓国最大規模のの民間天文台だ。一番大きな観測室ニュートン館には、韓国天文研究院が韓国で初めて国産化したリッチー・クレチアン式反射望遠鏡が設置されており、土星を大人の指先大で観測できる。
チャレンジ・ラーニング・センターとデジタル・プラネタリウムは、同天文台が単純な「天文観測所」ではなく、「天文テーマパーク」と呼ばれていることを納得させる。チャレンジ・ラーニング・センターでは宇宙飛行中に起こる可能性がある状況を体験することができ、ドーム型スクリーンのデジタル・プラネタリウムでは、最も美しい状態で実際の夜空のような映像を見ることができる。
スペース館と天文台を結ぶケーブルカーから見下ろす北漢山の白雲台、道峰山、五峰山の絶景も一見の価値あり。少し早く到着した人は、近くの長興アートパークや樹木園を一回りしてみるのもいいかもしれない。
入場券は大人1500ウォン(約110円)、子ども1200ウォン(約90円)だが、すべての施設を利用したい場合は、スター利用権(大人2万6000ウォン〈約1980円〉、子ども2万3000ウォン〈約1750円〉)を購入するのがお勧め。