気になるあの人インタビュー:キム・ジフン(下)


 キム・ジフンは、やわらかく軽快な語り口とコロコロ笑う笑顔がとても素敵だ。加えて、イベントでのあいさつやトークで日本語を一所懸命話す姿も印象的だった。たどたどしさはあるが、棒覚えしたせりふではなく、自分の言葉で話す姿に、驚きとともに親近感を感じさせた。

-日本語ができるのでびっくりしました。4年前に日本語を学ばれたそうですね。

 「そのころは、ショッピングしたり、食事に行ったり、日常会話には支障はないくらいのレベルで話せたのですが、もう忘れてしまって(笑)」

-日本で気に入っている場所はどこですか。

 「代官山、お台場です。ショッピングは、原宿、渋谷、表参道…伊勢丹とか」


-日本語で好きな言葉はありますか。

 「『安くしてください』です(笑)。それと…韓国でのあいさつは始まりと終わりにしか言わないのですが、来日してからここ数日は『よろしくお願いします』をずっと言っているのでこれが嫌いな言葉になりました(笑)」

-このところドラマにひっぱりだこのようですが、作品を選ぶにあたってこだわる点はどこでしょうか。

 「良い台本がいいのは言うまでもありません。しかし、それは演じるのも苦労が多いです。どのくらい、その役柄に没頭できるかということを基本にして選んでいます」

-具体的に、今後やってみたい役というのがありますか。

 「これまでのドラマを見ていた方は、これまでのようにいい人で、正義感のあるイメージの役を望まれると思いますが、正反対の悪役を演じてみたいです」



-日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

 「日本語も少し話せますが、まだまだ上手ではないので、韓国に帰ってからも日本語の勉強をして、インタビューにも通訳なしでできるようにしたいと思います。そして演技の方もがんばりますので期待してください!」

 整った容姿で正統派かと思いきや、コミカルな演技で3枚目も平気で演じる幅広さを持つキム・ジフン。演技にも気負うことなく、自然体で臨み、確実に一段ずつ階段を上っている感のある俳優だ。数多くのインタビューをこなし疲れも飽き(?)もあるだろうが、そのようなそぶりもみせず、涼やかで気持ちいい笑顔にその人柄が偲ばれた。


 そんなキム・ジフンの魅力は、『恋愛結婚』(発売元:株式会社ワコー/株式会社メディアファクトリー/株式会社エプコット)、『なんでウチに来たの?』(発売元:株式会社メディアファクトリー/株式会社エプコット)、そして12月2日に発売になる『ヨメ全盛時代』(発売元:コリア・エンターテインメント)ほかのドラマDVDで確認できる。

 なお、キム・ジフンは現在28歳で、来年には兵役に就く予定がある。現在出演中の『千秋太后』を終えた後、入隊前の区切りとなる新作に臨む見通しだ。またステップアップして輝きを増す姿に期待したい。



東京=野崎友子通信員

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