遺骨盗難:「チェ・ジンシルさんの霊に頼まれた」


 昨年10月に自殺したチェ・ジンシルさんの遺骨を盗んだ容疑者は、警察の取り調べに対し、「チェさんの霊が頼んだのでやった」と供述していることが分かった。

 ヤンピョン警察署(京畿道)は25日午後11時10分ごろ、テグ広域市でパク容疑者(40)を逮捕、26日の記者会見で詳細を発表した。

 同署のウ・ジェジン刑事課長は記者会見で、容疑者の犯行動機について、「まだ捜査中」としながらも、「チェさん(の霊)が自分の体に入ってきて、『墓石は息苦しくて(中に)いられないから、外に出して盛り土の墓に埋葬し直してほしい』と言ったと供述している」と説明した。

 また、ウ刑事課長は「容疑者は『昨年11月、自分にいわゆる“神”が降りた』と言っている。そして、『チェさんの霊の言う通りにしたら、全く知らないヤンピョン郡両水里にあるカプサン公園墓地まで迷わず行けた』と語った」と伝えた。

 だが、容疑者には、精神疾患に関する病歴や同様の犯罪歴はないことが分かっている。容疑者はテグ市在住で、台所の流し台などの設置・修理をする仕事に携わっているという。

 なお、警察は、容疑者の犯行手法が大胆な一方で綿密な面もあることから、共犯者の存在や余罪についても捜査を進め、検察に拘束令状を請求する方針だ。

 容疑者には、刑法上の「死体などの領得(違法取得)罪」に当たる特殊窃盗容疑が適用される。

キム・ウング記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース