仁川世界都市フェスティバルが8月7日に幕を開けた。松島国際都市内に設置された広さ24万7000平方メートルのメイン会場を中心に、10月25日まで80日間にわたり開催されるこのフェスティバルは、「輝く明日」というテーマで、未来都市の姿と仁川の潜在力をアピールするためのイベントだ。
同フェスティバルには100カ国・500都市、1300の企業が参加し、それぞれ展示や公演を行う。世界各国の文化や先端技術を見ることができるチャンスだ。まだ会場と周辺道路の整備が完全に終わっておらず、やや落ち着かない雰囲気ではあるが、仁川市は今回のイベントに外国人50万人を含め、500万人の観光客が訪れると期待している。
7日午前10時にメイン会場の沸流公演場で行われた開幕イベントでは、世界の子どもたちの願いが込められた色とりどりの凧2009個が空を華やかに舞った。8日には指揮者・鄭明勲(チョン・ミョンフン)率いるアジア・フィルハーモニー管弦楽団の公演が行われ、これを皮切りに、毎週末さまざまなジャンルの音楽公演がメイン会場で繰り広げられる。
フェスティバル期間中には各種イベントや展示、国際会議など、計68の公式プログラムが開催される。たくさんのイベントが催されるため、どれを先に見ようか悩んでしまうほどだ。何を見るか決まらない人は、フェスティバル組織委員会がお勧めする五つのイベント、「世界文化の通り」「テーマ映像」「マルチメディア・ウォーターショー」「トゥモローシティー」「ロボット・サイエンス未来館」を中心に観覧してみよう。
「世界文化の通り」は30カ国・100都市が参加し、各国の象徴的な建物やモニュメント、文化遺物などを紹介する展示場だ。ワインやビールの展示館では、各国の酒やビールを味わうことができる。アフリカ部族の生活館やヨーロッパ生活文化館では、現地の人々の暮らしぶりを見て体験することができる。また、アメリカインディアン村やタンザニアのンゴロンゴロ自然保護区、モンゴルの遊牧民の家、高さ約10メートルにおよぶトロイの木馬などを体験したり、古代兵士に扮装した人々にも出会える。
テーマ映像館では「楽園都市」をテーマにした映像が、横21メートル、縦12メートルという1000インチの韓国最大級のスクリーンで上映される。主人公の少女と「パラディソ」と呼ばれるロボットが危機に陥った都市を救うという単純な内容だが、映画『オールドボーイ』のイ・ジス音楽監督など、専門家が参加して作った3D映像やコンピューターグラフィック、音響が超大型画面を通じ観客の目と耳を楽しませる。
毎晩午後9時からは、イベント会場の中央にある噴水とその周辺で「マルチメディア・ウォーターショー」が約30分にわたり開催される。仁川の歴史的人物である沸流をテーマにした雄大な音楽とレーザーショー、高さ30メートルまで吹き上げる噴水が作り上げるマルチショーだ。噴水の隣には高さ15メートルのマルチタワー五つが設置され、華やかな映像と照明で美しい夜景を演出する。