インタビュー:YAMAHA MUSIC KOREA山森社長(上)

「まだ辛いキムチには慣れませんが、サムギョプサルとカルビは本当に好きです」


 2001年以降、韓国ではサウンドのクオリティーが顕著に向上した。基本的には音響機器とAVシステムの普及がその主な理由だが、ヤマハ・ミュージックが韓国支社を設立したこともその理由の一つだ。最高の音質を追求するミュージシャンが真っ先にヤマハ製の楽器を求めるのは、120年の歴史を持つ老舗への信頼に他ならない。

 ヤマハ・ミュージック・コリアの山森社長も、ヤマハ本社が運営するジュニア・ミュージック・スクールを卒業している。子どものころからバイオリンを弾き、それが自身の人格形成に大きな影響を与えていると信じている。現在はビジネスマンとして多忙な毎日を過ごしているため、落ち着いてバイオリンを演奏する時間はないが、それでもパーティーでは時折バイオリンを演奏し、場を盛り上げるとのことだ。好きなバイオリニストはオイストラフ。青春時代はシュトラウス、ストラビンスキー、ブラームス、ラべル、ベートーべン、ドビュッシーらの音楽とともに過ごした。現在はさまざまなジャンルの韓国音楽のファンだ。チェロリストのヤン・ソンウォンをはじめ、女性ジャズボーカリストのWoong San(ウンサン)、Fly to the sky、少女時代、ソン・ダムビ、ワンダーガールスも聞くという。特にRain(ピ)は最も注目する歌手だとのことだ。

 山森社長は来韓して5年目だそうですが、韓国の第一印象はどうでしたか?

 「韓国に赴任する前は長い間欧米圏で勤務しました。第一印象は辛い国、コミュニケーションがとれない国でした。しかし今は駐在員やここに出張に来る人々に(何かを)紹介できるほどになりました。ずいぶん適応したと思います」

 山森社長が好む韓国料理は、サンギョプサル(豚の三枚肉)とハンジョンサル(豚の首肉)、カルビなどの肉類。好きな店はすべて有名な焼肉店だ。まだ辛いキムチが食べられないため少し残念とも。一方韓国人の習性はラテン民族と比較し、その例として果敢な運転や無秩序な地下鉄の乗り降りを挙げた。また風流とにんにくを好み、情熱的で血の気が多いことも付け加えた。

 最後にソウルでお勧めの観光名所として、漢南洞のリウム美術館と瑞草洞の芸術の殿堂を挙げた。

記事=オ・スンヘ、写真=キム・チュンホ、チェ・ヨンデ

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