学校やめるアイドル、学校にすがる兵役逃れスター(上)


 親不在の家庭・問題児・晩学の青年…。かつて、「検定考試(日本の高等学校卒業程度認定試験)」という言葉を聞いて思い浮かんだ言葉だ。しかし今の10代、特に少女たちには、「検定考試」の意味が全く違った意味で受け取られている可能性が高い。それは、「大ブレーク」への近道としてだ。

 アイドルグループ2NE1(トゥエニーワン)のメンバー、コン・ミンジが高校進学をあきらめ、検定考試に備えるというニュースが先日伝わると、インターネット上で大騒ぎになった。調べてみると、そういうアイドルは多い。ワンダーガールズのソヒやソンミがその代表だ。少しさかのぼってみると、BoAも早々に学校をやめ、独学を続けており、現在は大学入試応募資格を持っている。彼らは「大スターになるため、学業は後回しにしたい」または「短期間に効率的に終わらせたい」と考えている。もちろん、ファンをはじめ周囲には心配する人々も多い。「プロダクションの商業的な計算に乗せられているのでは」という見方もある。



 どちらにしてもハッキリしているのは、芸能界で「学歴」の価値が変わってきたという事実だ。1970-80年代、「大学生のタレント」といえば、その存在だけで話題を呼んだものだった。「○○○は優秀な成績で大学を卒業した」「○○○は俳優なのに経営学科に合格した」というニュースは美談として報じられた。90年代になると、増えすぎた大学生タレントに代わり、韓国のトップ大学「ソウル大学」のタレントが関心を呼んだ。ソ・ギョンソク、カム・ウソン、イ・ジョク、John-Hoon(キム・ジョンフン)、故アン・ジェファン…。だが、そうした時代も終わった。「CMクイーン」キム・テヒの笑顔を見て、ソウル大卒だということを思い浮かべる人はもうほとんどいない。今は、看板やバックグラウンドよりも、本質や実体に注目する傾向がそのまま反映されている。

崔乗炫(チェ・スンヒョン)記者
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