東方神起のメンバーのうち、ジェジュン(ヒーロー)、ユチョン(ミッキー)、ジュンス(シア)の3人と、所属事務所SMエンターテインメント(以下、SM)の争いは、大手法律事務所の真っ向対決に発展、芸能界はもちろん、法曹界の関心も高まっている。
3人がSMを相手取り起こした専属契約の効力停止仮処分申請は5日、ソウル中央地方裁判所民事合議第50部で審議されることになり、第1回審問は21日に決まった。これにより、双方の弁護を引き受けている法務法人「世宗」のイム・サンヒョク弁護士と同「太平洋」のチョ・ウソン弁護士にも、スポットライトが当たっている。
東方神起のファンやネットユーザーたちは、両弁護士に関する個人的な情報までチェックし、訴訟の行方を占おうとしている。
チョ弁護士は以前、東方神起の4枚目のアルバム「MIROTIC」が18歳未満視聴禁止と判定された際、SM側にかかわった。ソウル大法学部卒。「太平洋」の民事総括部のパートナー弁護士として働いている。「公正取引委員会の標準約款勧告事項では、歌手は7年と規定されていないし、海外で活動する歌手の場合、契約期間に制限を設けない例外条項がある。東方神起と専属契約を結んだ後、合計5回にわたり相互の合意の下に契約を更新、修正してきた。契約に問題はない」というのがチョ弁護士の見解だ。
一方のイム弁護士は、KBS・SBSといった放送局、ロッテ・CJといったコンテンツメディア企業のコンサルタント・訴訟業務を手掛け、タレントやスポーツ界のスターに関する法的トラブルも担当してきた。南カリフォルニア大学大学院法学修士号を取得。イム弁護士は「3人が本当に知りたいと思っているのは、彼らが何を通じいくら稼ぎ、それがどのように配分されているかという正確な内訳だ。これまでは分厚い契約書を持って来てサインだけさせるような形で契約させてきたため、メンバーたちは日本での活動だけでなく、韓国での活動全般についても、契約内容が分かっていない」と主張している。
両弁護士を支えている法律事務所「太平洋」と「世宗」のプライド対決にも注目だ。双方とも30年近い実績を持っており、「太平洋」は訴訟業務や仲介、「世宗」は金融面に強く、業界をリードしてきた。
裁判期日まで和解が成立しなければ、双方の代理人は法廷で互いの「アキレスけん」を攻撃するしかない。だが、こうなるとイメージや信用が命のタレントやエンターテインメント関連企業にとっては致命傷になりかねない。芸能界の一大事件にかかわることになった両法律事務所が、法廷で花火を散らし代理戦争を展開することになるのか、依頼人たちの劇的な和解で真っ向対決は避けられるようになるのか、その行方から目が離せない。
こうした中、東方神起は6日、東京・神宮外苑で毎年開催されている「神宮外苑花火大会」でライブを行うため、同日午前に日本に向かった。 空港にはファン数百人が集まり、メンバーに声援を送った。