釜山っ子オススメの1日旅行記(下)

■17:00 チャガルチ市場

 海雲台とともに、釜山を代表する2大名物として呼び声が高いチャガルチ市場。韓国水産市場の代名詞的存在であるチャガルチ市場は、「チャガルバッ(砂地)」を「チャガルチョ(砂地のところ)」と読んでいたことに由来する。魚の匂いにさえ、なぜか情を感じるチャガルチ市場は、南浦洞の向かい側にあり、ショッピング後にちょっと寄るのに便利。市場の入り口にかかっているアーチには、釜山言葉で買い物客を歓迎する言葉「オイソ! ポイソ! サイソ!(おいで! 見てって! 買って!)」が。アーチをくぐると、海のすぐそばにすっくと立つ最新の建物が見える。釜山の名物カモメが飛んでいるような形で、世界一の魚介類総合市場として国際的な名所になれという気持ちから、シンボル的な建物に生まれ変わったそうだ。だが、「新しくなった建物からは、チャガルチならではの雰囲気があまり感じられない」という人もいるだろう。きれいで便利なのだが、以前感じられていた「人のにおい」のようなものがしないからだ。でも、心配することはない。この建物の隣りには、以前のようなにおいがプンプンとする在来市場がもう一つあるのだ。とにかく、どちらの市場も、生きている魚・新鮮な魚・干物などが整然と並べられ、おでんだねなどの釜山の味もそろっているので、端から端まで歩いてみるのが一番。市場の周りには刺身店、焼き魚店、ヌタウナギ料理の屋台が多い。

*アクセス=地下鉄1号線南浦洞駅2番出口から徒歩5分
*住所=釜山市中区南浦洞4街37-1
*Tel=051-713-8000
*営業時間=午前6時-午後10時
*休業日=年中無休

■18:10 チャイナタウン

 午後は人出が多い所で過ごしたので、晩はちょっとゆっくりできる所で静に過ごそうと思い、釜山駅のすぐ向かい側にあるチャイナタウンにやって来た。仁川のチャイナタウンとは違い、こぢんまりとしているが、通りのあちこちに中国を思わせる標識や看板があり、異国のムードに浸れる。散歩にもいいように、歩道の整備もできている。そして、仁川との違いがもう一つあるとすれば、ロシアの料理屋や飲み屋もかなり多いということ。通りにいる外国の人々の顔ぶれからしても、「中国人のためのチャイナタウン」というのは難しそうだ。正直言って、ここは買い物するのに魅力的な店があるというわけではない。街の活気もそれほどではないが、本格的な中国料理を味わおうとやって来る人々は今も多い。リーズナブルな値段の中国伝統足マッサージも大盛況だ。

*アクセス=地下鉄1号線釜山駅3番出口

■19:40 虚心庁(ホシムチョン)

 ちょっと足を伸ばし、温泉で有名な東莱区に到着した。1日中歩き回って棒のようになった脚、旅の疲れを解きほぐすに温泉ほどいい所はない。東莱温泉は昔、1羽の鶴が痛めた脚を温泉の湯に浸したところすっかり治り、飛び立っていった。それを見たおばあさんも痛めた脚を温泉の湯で治したという「白鶴伝説」が伝わっている所だ。この地域の温泉水は弱アルカリ性でありながらマグネシウムが豊富で、朝鮮王朝のころは日本の人々にも広く知られた。その温泉洞にあるホテル農心の「虚心庁」は、1300坪、3000人収容できる東洋最大規模の都市型温泉健康ランド。「長寿風呂」「ヒノキ風呂」「洞窟(どうくつ)風呂」「露天風呂」など40種余りの効能別の風呂や、季節ごとに違う天然材料・漢方薬剤を入れたイベント風呂がある。また、一人一人の体質により多彩な入浴コースも。チャイナタウンで足マッサージをしてもらった上、ここで体を休めれば、今日1日の疲れが吹っ飛び、朝の出発前の元気が戻ってくる。

*アクセス=地下鉄1号線温泉場駅1番出口から徒歩5分
*住所=釜山市東莱区温泉洞137-7
*Tel=051-550-2100
*営業時間=午前5時30分-午後10時
*休業日=年中無休

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