「グループの解散を望んでいるわけではない。ただ、不当な契約を改めたいだけ」
人気アイドルグループ「東方神起」のメンバーのうち、ジュンス(シア)=本名キム・ジュンス=、ジェジュン(ヒーロー)=同キム・ジェジュン=、ユチョン(ミッキー)=同パク・ユチョン=の3人が弁護士を通じ、専属契約の効力停止を求める仮処分をソウル中央地裁に申し立てた理由について説明した。
3人は法務法人を通じて報道資料を発表し、「(SMエンターテインメントと結んだ)専属契約の期間だけで13年に及ぶ。兵役の期間を含めれば15年以上になり、事実上の“終身契約”といってよい。違約金が数千億ウォン(1000億ウォン=約78億4000万円)にもなるため、契約の解除も事実上不可能だ」と述べた。
3人はまた、収益金の配分に関する見解も表明した。「契約金がない上、CDの売り上げが50万枚を超えたときだけ、次のCDをリリースする際に一人当たり1000万ウォン(約78万円)を受け取るだけだった。50万枚以下だったときは、その売上金が1銭も配分されなかった。今年2月6日にこの条項が改定されたものの、その後もCDの売上金からメンバーたちに配分される額は、販売枚数に応じて一人当たり0.4-1%にすぎない」とした。一方、SMエンターテインメント側が今月1日、「化粧品会社との関連でこのような問題が浮上した」とコメントしたことに対しても反論した。「化粧品会社に3人が株主として投資した件は、芸能活動とは無関係だ。会社に1億ウォン(約784万円)ほど投資したということが、これまで東方神起として積み重ねた業績をかなぐりすてる理由にはならない。今回の事件の本質は、あくまでも不当な専属契約だ」と強調した。
だが、3人は「今回の仮処分申請は、決して東方神起の解散を前提にしているものではない。“いつまでも一緒にいよう”というファンとの約束を守ろうというメンバーたちの気持ちは皆同じだ。われわれが望んでいるのは、ただ不当な契約の束縛から解放されたいということだけ」として、グループの解散を望んでいないことを明言した。