人気アイドルグループ・東方神起のメンバー5人のうち、ユチョン(ミッキー)、ジュンス(シア)、ジェジュン(ヒーロー)の3人が7月31日、現所属事務所SMエンターテインメント(以下、SM)を相手取り、ソウル中央地方裁判所に専属契約の効力停止を求める仮処分を申請した。
このニュースが伝わると、韓国はもちろん、熱い人気を呼んでいる日本でも、続々と関連ニュースが報じられている。東方神起の日本でのマネジメントを手掛けるエイベックスは、「ファンの皆様、関係者の皆様には、大変ご心配をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます。(中略)現時点では、今後の活動予定に変更はございません。」と、とりあえずファンを安心させようとしている。2004年に「Hug」でデビュー、5年間人気トップを走り続けてきた彼らが、なぜ突然、このような決心をしたのだろうか。
SMは1日、「化粧品会社に関し起きた今回の問題について、早急に対処していくつもり」と正式なコメントを発表した。3人は個人事業に関する問題で事務所側と確執を招き、このためとうとう、訴訟という事態にまで発展したというのだ。SMのキム・ウナ広報チーム長は「事業問題で問題が大きくなったと聞いた。現在、正確な状況を確認しているところ」と話している。
事実、3人は今年4月からある化粧品会社を共同投資・運営している。この会社は江南や一山などに店舗を運営、最近は中国・日本にまで進出した。3人の法的代理人を務めている法務法人「世宗」は「キム・ヨンミン前SM代表と協議し始めた事業なのに、最近SM側が投資の安定性や製品の確実さ、会社のイメージなどを理由に事業をやめさせようとしたと聞いた。このため、3人は傷ついていると言っている」と述べた。だが、その一方で、「個人事業の問題だけで法的措置に出たと思うのは正しくない。さらに複雑な問題があるからだ」ともしている。
東方神起の契約期間も問題になっている。現在、東方神起がSM側と結んだ専属契約期間は13年と言われている。練習生からスタートし、事務所が発掘したタレントであることを考慮したとしても長い契約期間だ。法的代理人側は「公正取引委員会が勧告している標準約款を見ると、最長契約期間は7年間を上回らないようになっているが、彼らが結んだ契約期間は約款よりはるかに長い。このほかにも、契約条件に不合理な点が多かった」と話す。
3人の親が法的措置を準備したという声も出ている。6月には一部メンバーの親が、複数あるファンクラブの会長団の一部と会い、事務所側の問題を取り出したという。
匿名希望のあるファンクラブ会長は、今回の事態について、「ファンは現在、(メンバーたちが)どのような状況にあっても、解散には反対という考え」としながらも、「今回の騒動はただちに解散を意味するものではないと思う。東方神起は日本のエイベックスとも契約しているではないか。今、ファンはこうした内容を記した韓国語・日本語・中国語の説明文書を配布している」と語った。事務所とメンバーを中心に、親やファンクラブまで加わり、4者間の問題に飛び火している状況だ。
3人は3日、正式なコメントを発表する予定だ。法的代理人側も「メンバーもSM側も、極端な結論は望んでいないと聞いている」と話している。