専属契約問題:東方神起はH.O.Tの二の舞?


 SMエンターテインメント(以下、SM)が再び専属契約問題でピンチに陥っている。5人組人気アイドルグループ、東方神起のメンバーのうち、ジェジュン(ヒーロー)、ユチョン(ミッキー)、ジュンス(シア)の3人が所属事務所のSMを相手取り、専属契約の効力停止仮処分を裁判所に申請、緊張が走っているためだ。2001年に当時のアイドルグループ、H.O.Tの契約更新問題が起きてから約8年を経て、同様の騒動に見舞われていることになる。

 現在、SM側は3人の仮処分申請の背景について、正式な見解を示していないが、3人が個人の事業を進める際、SMとの間で確執が生じたといわれている。

 3人の法的代理人であるイム弁護士は、「専属契約の問題により発生したもの。だが、具体的な内容についてはまだ言及できる段階ではない」と話す。

 しかし、SM側は1日午前、プレスリリースで「当社は非常に残念に思い、戸惑っている。現在、正確な事実関係を把握しているところ。東方神起はアジアを代表するグループ。だから、活動は続けていかなければならない」と説明した。


 SMと所属アーティストの確執はこれが初めてではない。同様のケースとは言えないが、8年前にも当時の人気アイドルグループH.O.Tとの間で契約更新の際、印税などの条件面に関する不満から大きな確執を生んだ。

 当時のことについて、SM上層部の関係者は、「ライバル事務所の策略により、メンバーを奪われた」と語っているが、CD1枚でもらえる印税がメンバー一人につき20ウォン(現在のレートで約1.5円)だったことが明らかになり、契約条件面での不当さが明らかになった。

 韓国にとどまらず、日本や中国などアジア諸国で人気が出たH.O.Tは、トニー・アン、チャン・ウヒョク、イ・ジェウォンの3人がグループを脱退、デビュー5年で解散した。結局、メンバーが感じた不当な契約条件が契約更新を阻んだ最大の原因になってしまったわけだ。

 現在、東方神起は一部メンバーの「デモ」で、デビュー以来最大のピンチに直面している。「専属契約の効力停止仮処分申請」は、「事実上の解散」という最悪の状況もあり得る危険な行動だ。この仮処分申請が認められれば、メンバーはSM側に対し、自身の活動にふさわしい条件を要求し、契約更新を誘導するものとみられる。SMの選択次第で、東方神起がこのまま活動を続けられるかどうかが決まってくるだろう。

イ・スンウ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース