インタビュー:人気絶頂イ・スンギの信念とは(下)


 続けて「09年が全盛期だとは思わない」と本音を打ち明けた。これからもっと愛されるかもしれないのだから、今がピークではないという。昨日より今日、今日より明日、さらに発展することを願っているためだと説明した。

 「芸能人になるとき、限界を決めて始めたのではない。だから今この瞬間、最善を尽くし、タイミングがうまく合っていい結果が出ただけだ。09年が全盛期だというより、やりすぎない程度にもっと努力するつもり。もちろん分かっている。次の作品は、視聴率40%を出せない可能性が高いということを。でも、常に少しずつ成長する姿を見せたい」

 イ・スンギは“オムチナ”と呼ばれるより、またヒットを出すより、初心を忘れないことを祈っている。「うまくいこうがダメだろうが、自分の姿勢が崩れないことを願っている」と強調した。

 「デビュー前も、特別な何かを持って生まれた人が芸能人になるのであって、僕のような人間がなれるのかと心配だった。チャンスが与えられただけでも、天運だと思った。だから当時、ワクワクしながらも辛いことが多かったが、最近は本当に胸がいっぱいだ。このように大きな幸運に恵まれて。この幸運が飛んでいってしまわないように、謙遜の気持ちを忘れず最善を尽くすつもりだ」

 イ・スンギは、(自分が)教科書のような受け答えをしているようだと言いながらも、それが現在の自分の正直な心境だと話した。

 わたしたちは時々、現在の自分の姿に絶望することがある。自分は一生懸命生きてるのに、と思いながら。しかし、今の現実を作ったのは、過去に何度も訪れた人生の分かれ道で、自分が下した選択の結果だ。そのことをイ・スンギはよく分かっているため、「愛されている今この瞬間も、最善を尽くす」と語った。

キム・ジヨン記者
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