イ・ジュンギ、横浜ファン・コンサートが大盛況


 俳優イ・ジュンギが19日、パシフィコ横浜国立大ホールにてファン・コンサート「LEE JUN KI 2009 in JAPAN for SPLENDOR」を開催した。5000人のファンが、通常の俳優のファンミーティングとは一味違う「コンサート」で盛り上がった。

 午後6時30分、黒ずくめのシックなスーツ姿で自身初のデジタルシングルからの「バカみたいな愛」で激しく華々しく幕を明けた。「最後まで盛り上がりましょう!」とアーティストのコンサートのノリで始まると、ファンもペンライトを大きく振り声援を送るといった、まさにアイドルコンサートさながらの光景に。

 黒のスーツに黒のシャツと黒ずくめの衣装で、「一言だけ」をロックバージョンで披露。さらに、とても好きな曲、と言い「愛を知らない」を歌い、『イルジメ〔一枝梅〕』のOSTから「花信」を歌った。

 その後、MCのチングが登場し、イ・ジュンギを呼び込むと、犬の着ぐるみが2匹が登場。2匹がダンス対決をしてどっちがイ・ジュンギ?とファンに判断を仰ぐというユニークなパフォーマンスを見せた。最後に頭の部分をはずして正体を明かしたが、その後もしばらく着ぐるみ姿でトークをし、ファンを驚かせると同時に楽しませた。着ぐるみは自身のアイデアの企画だとのことだ。


 そして着ぐるみを脱ぎ白のスーツでさっそうと再登場して、2ショットができる抽選会、そして『イルジメ〔一枝梅〕』の映像を見ながらドラマを振り返るなどのトークタイムが行われた。アクションシーンをステージで少し演じて見せると、「次は殺陣のシーンを公演でやりたい」と話した。またドラマで流行った流行語を繰り返したり、カリスマからコミカルな表情をしてみせたり、明るいイ・ジュンギらしい姿をひょうきんに披露。しかし、セドルが死んだ涙のシーンになると「涙のシーンが6シーン続いた。涙が枯れるぐらい泣いて、翌日入院したほど。役に入り込み、イ・ジュンギではなく、ヨンになりきると、自然に感情を表現できる」と俳優としての確かな自信のようなものもはっきりと口にした。

 イ・ジュンギは、これまで語ってこなかった次回作についても触れ、「いい作品を選びたいと時間がかかってしまったが、9月ぐらいから新しい作品に入る。11月か12月には放送される予定」と明かすと、ファンから大きな歓声と拍手が起こった。

 後半は、赤のスーツでニューアルバム「J Style」から、自身が作詞に挑戦した「惜しまず与える木」、「J Style」、「独り言」MVに続きアンコールで「一言だけ」の日本語バージョンを初披露、さらに「I’m Ready」を歌った。


 アンコールにはジーンズにブーツのカジュアルなスタイルで登場し、「今日もここでファンの皆さんが本当に大きな力をくれた。ありがとうございます。次はもっともっと準備してきます。これからたびたび皆さんとお目にかかりたい。ファンに愛されて胸がいっぱいです」と無事公演を終え、ファンに感謝の意を示すとともに、自身の充実感をあらわにしていたイ・ジュンギ。そして、ダブルアンコールに応え、『犬とオオカミの時間』の主題歌「愚かな心よ」を披露し、3時間近くにわたった「コンサート」の幕を下ろした。

 ダンス曲からロック、バラードまで、さまざまなジャンルの音楽で、俳優としての姿以外でもファンを満足させたイ・ジュンギ。エンターテイナーとしての魅力を感じさせられた。この幅の広さが、今後の演技の進化にもつながることだろう。

東京=野崎友子通信員

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