今夏注目の韓国映画対決、軍配は?(下)


◆『海雲台』(23日公開)-韓国初のパニック映画

 『マイ・ボス・マイ・ヒーロー』『セックス・イズ・ゼロ』の演出を務めたユン・ジェユン監督が韓国初の大型パニック映画に挑戦した。対馬に超大型地震が発生。観光客100万人が集まる釜山の海雲台を時速800キロの津波が襲うという内容。制作費約130億ウォン(約9億7000万円)をかけた大作だ。2004年に東南アジアを襲った津波が海雲台を襲ったら、というユン監督の想像が作品の出発点だという。ソル・ギョングとハ・ジウォンが主演、パク・ジュンフンとオム・ジョンファが脇を固める。『チャウ』のCG作業に参加したハンス・ウリックがCG作業を手掛ける。投資・配給はCJエンターテイメント。


◆『国家代表』(30日公開)-スキージャンプ選手の挑戦記

 『生涯最高の瞬間』と同じく、スポーツ選手の涙と感動を描いた映画だ。韓国では不人気種目のスキージャンプに挑戦する青年たちが世界の舞台でメダルを獲得する、という夢のような実話をモチーフにした。『カンナさん大成功です!』(原題:『美女はつらいの』)で観客動員数600万人を記録したキム・ヨンファ監督の作品。ハ・ジョンウ、ソン・ドンイル、キム・ジソクらが出演する。実際にスキージャンプ選手が総動員(といっても7人に過ぎないが)され、世界大会のシーンを描くためにドイツ、オーストリア、日本の選手が出演した。

 時速100キロの滑走を撮影できるカメラ「CamCat」が使用されたが、これを扱うことができる撮影チームをオーストリアから呼び寄せた。制作費は72億ウォン(約5億4000万円)。投資・配給はショーボックス。

 今夏は、これら「韓国映画ビッグ3」に先立ち、『キングコングを持ち上げる』と『オガムド』が封切られ、8月6日には『1,000,000,000』が封切られる。映画振興委員会は6日の報告書で、「今夏ハリウッドのファミリー映画と対決する韓国映画の成功如何が、下半期の劇場街の観客動員に大きな影響を与えるだろう」と予想した。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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