今夏注目の韓国映画対決、軍配は?(上)

 韓国のボックスオフィス規模が過去最高値を記録した今夏、イノシシと津波、国家代表選手が夏休みの劇場街で激戦を繰り広げる。韓国3大投資・配給会社がそれぞれ、夏の繁忙期をターゲットに打ち出す大型作品ということから、期待も大きい。人食いイノシシをモチーフにした『チャウ』、津波が韓国南海岸を直撃するパニック映画『海雲台』、スキージャンプ国会代表選手のサクセスストーリーを描いた『国家代表』が来週から1週間間隔で相次いで封切られる。

 映画振興委員会によると、今年上半期の韓国ボックスオフィスの規模は4768億ウォン(約356億円)で、過去最高だった2006年上半期の4737億ウォン(約353億円)を更新したという。韓国映画も前年同期比で観客数23.6%増、売上高25%増だった。韓国の映画館の5割を超える1129館で封切られた『トランスフォーマー:リベンジ』を避け、今後相次いで封切られる韓国映画「ビッグ3」は、今年下半期の韓国映画市場をターゲットにした主要作品だ。CJとロッテ、ショーボックスが繰り広げる「12歳以上観覧可」の大作対決ということで、注目されている。


◆『チャウ』(16日公開)-人食いイノシシとの死闘

 『時失里2km』で観客動員数200万人を記録したシン・ジョンウォン監督による2作目の長編映画。知異山ふもとの村に出現する人食いイノシシとこれを追うハンター、警察、生態研究家の死闘を描いた。オム・テウン、チョン・ユミ、チャン・ハンソン、ユン・ジェムンが主演。『パーフェクトストーム』『トゥモロー』などハリウッド大作映画を手掛けたCG専門家、ハンス・ウリックが超巨大イノシシの制作に参加した。イノシシを追撃する森のシーンのほとんどは、米サンフランシスコ周辺の森で撮影された。『チャウ』は「わな」の方言だという。制作費は68億ウォン(約5億円)。投資・配給はロッテ・エンターテインメント。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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