-元気な女性のイメージが強かったせいか、意外な役だという思いも。
「他人がわたしのことをどう見るかということは気にならないけれど、意外と思われたのは、わたしの演技への情熱を低く評価されたようで残念」
-同じ年代の女優たちに比べセックスアピールが強く、性的な演技に対しても積極的のように見えるが。
「セックスアピールがあるというのは女優として長所だと思う。性的な演技は女優として必ず必要だと思うので、断ったりはしない。今回の映画も同じだ」
-デビュー10年目を迎えるが、演技に対する“欲”が最初からここまで大きくはなかったのでは?
「今年で26歳になる。最初は演技というものがよく分からなかった。演技をしているうちに、女優として悩むようになり、情熱もチャレンジ精神も強くなってきた。一生懸命頑張ってきたし、いつも夢があった。誰かの力になれる人になりたかった。だから影響力のある女優になりたい。ドラマ『幸せです』を撮影していたとき、マンネリズムに陥った。でもワールドビジョンの事業の一環でボランティア活動をしたとき、子どもたちがドラマの中のわたしを覚えていて、とても喜んでくれた。その姿を見て、再び勇気が出てきた」
-『オガムド』のテーマはエロスだ。キム・ヒョジンが考えるエロスとは?
「エロスはファンタジーだと思う。欲望の実現でもある。死を呼ぶのも愛だ。もちろん、エロスだけが愛ではないと思う。本物の愛は精神と肉体が一体になってこそ完成すると思う」
-今、本当の恋愛をしているか。
「はい」
-恋人のユ・ジテとはお互いに成長し合う関係のように見えるが。
「演技や人生の方向性など、考え方に似ているところが多い。出演作品に対する忠告などはしない。お互いを尊重しているから」
-交際を公にしていることで、不便な点も多いのではないか。例えばキム・ヒョジンではなく、「ユ・ジテの恋人」と呼ばれることなど。
「ユ・ジテの恋人という呼ばれ方は嫌ではない。彼の方が影響力のある俳優だから。いい人だし、一生懸命生きている人」
-スターとしてスタートしたが、またスターになりたいか。
「元々、わたしの目標はスターではない。でも最近は、スターの方が影響力が強いということを実感している。キム・ヒョジンという名前を聞いて、誰もが“本物”だと感じてくれたらと思う。
ブランド品が長い時間をかけて名声を得るように、わたしは今、ブランドになるための準備期間中」