ハ・ジウォンは作品ごとに、夏獲れたての野菜のように、いきいきとした生気がある。『1番街の奇跡』『あしながおじさん』などでは、貧乏でも不屈に暮らす姿があった。
彼女は今回『海雲台』(23日公開)で、船着場で無許可の刺身屋を運営するヨニ役を演じた。いつも明るく堂々としているキャラクターだ。
今回の作品のため、ハ・ジウォンは3カ月間、釜山なまりを勉強した。自ら刺身屋を回り、自分の役柄と似ている人を探したりもした。今までで一番辛かったが、どの映画よりも楽しかったという。
■韓国で女優として生きていくのは“幸せだ”
ハ・ジウォンはトップの座を守り続ける俳優の一人だ。これといったスキャンダルもなく、大失敗した作品もない。観客も映画関係者もハ・ジウォンが選んだ作品に無言の信頼を寄せる。彼女の作品の中で観客が入らなかった映画は『逆転に生きる』ぐらいだ。そのほかは全て300万人以上の観客を動員している。
彼女は「ひとまずわたしは幸せ。今この瞬間まで、明日突然演技ができなくなるかもしれないが、本当に幸せ」と語った。
彼女がスキャンダルに巻き込まれなかったので、幸せなのではないのかと思った。トップから脱落するスキャンダル、また失敗した作品がないので「温室の中の草花」のように幸せなのではないか、と疑念が沸いた。
「本当にわたしがしてないのに、したように記事を書かれた時、本当に傷ついた。大きなスキャンダルや死にたいぐらい辛い目に遭ったことはないが。しかし、そういう記事を見ながら、少しでも理解してくれたらいいのに。女優も人間なのだから、と思った。もう少し心を開けば、あまり傷を受けず、自由にできるのではないか?」
「正直、危機を感じたことはない。いつもネクストがあったから。今も感謝するのが、映画界が厳しいにもかかわらず、今年2本の映画が公開される。いつも新しい作品を準備しながら、期待感にあふれている」
彼女にとって次の作品はいつも一番目だ。新しい作品でどんな役を引き受けても、いつも初めてだと思って演技すると強調した。
「いつも変化した姿を見せたいし、観客たちの喉の渇きを解消させてあげたい。作品に入る前はワクワクして、食事も喉を通らなくなる。
音楽を自分で選曲したり、衣装も買いに行く」