チャン・ジャヨン事件:元代表「性接待」強要は立証できず


 女優チャン・ジャヨンさん(当時29歳)が自殺した事件で、チャンさんが所属していた事務所元代表の金鍾承(キム・ジョンスン)容疑者(39)の強要容疑について、性的接待の強要容疑は立証できなかった。

 今回の事件を捜査してきた盆唐警察署(京畿道城南市)は捜査を終結、10日午前、事件を検察に送致したことを発表した。

 金容疑者はこれまで、チャンさんに対する暴行・脅迫・業務上横領などの容疑を認めたが、酒の席での接待や性的接待強要容疑については否認している。

 警察は「金容疑者は不当な契約書を作成、チャンさんは無力なまま一方的に強要されていた。金容疑者は資金投資者や監督を接待する際、女優を呼び、酒の席での接待16回、ゴルフ接待1回など、義務にない仕事に同席させた。チャンさんは母親の命日にも酒の席に連れて行かれたことを考えると、強要罪の適用は十分可能だ」と説明している。

 しかし、同署は、チャンさんが自ら命を絶つ前に残した文書に書かれていた性的接待については、「その部分は文書で“ベッドイン強要”と1回だけ表現されているが、金容疑者は否認しており、目撃者もいない。チャンさんが生きていて、立証しなければ捜査は難しい」と述べるにとどまった。

キム・ウング記者
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