暑い夏におススメ、さっぱり生菜食

 ズッキーニを生で食べ、牛乳なしでアイスクリームを作り、バターを使わず美味しいココナッツボールを食べる-。信じられないかもしれないが、すべて可能だ。その名も「ロー・ビーガン」。韓国の食文化には「火を通さなければ安全ではない」という偏見があるが、無農薬食材の増加とともに、生菜食が注目されるようになった。そろそろガスレンジの前で料理をするのが辛い時期になってきた。そんなときは、生菜食メニューで食欲を刺激してみてはいかがだろうか。調理法が簡単で火も使わないため、子どもたちと一緒に作ってみるのも楽しいかもしれない。

 生菜食の料理研究家チェ・ジヨンさんが4種の生菜食メニューを紹介した。チェさんは米ニューヨークのCIA(Culinary Institute of America)出身で、「ピュアフード&ワイン」「グリーンズ」など有名なベジタブル料理店で研修を受けた。チェさんは「いくらいい食材でも、熱を加えて調理すると、多くの栄養素が破壊されてしまう。すべての食材を生で食べなければならないのではなく、生で食べても問題のない食材なら、加工せずに食べるべきという意味」と説明した。



◆ニューヨーカーに人気の「ガスパチョ」

 スイカの甘みとトマト、ハーブが一つになったスペイン風の冷たいスープ。ニューヨークの生菜食レストランには必ずあるメニューの一つだ。チェさんは「暑い夏には軽い食事にもなる」と説明する。古くなったスイカ、トマトを美味しく食べることができるだけでなく、メロンやキュウリ、パプリカなど、冷蔵庫の中の野菜や果物をスライスして加えるだけで立派な具になる。

 スープの材料(一人分)はトマト1個、スイカ200グラム、タマネギ20グラム、生バジル3-4枚、ニンニク1片、エキストラバージンオイル大さじ1杯、レモン汁・塩・コショウ少々、クローブ少々。これらを少し歯ざわりが残る程度にミキサーにかける。ここにキュウリ、パプリカ、メロンなどの果物や野菜を一口大に切って加え、ハーブの粉をかける。

◆ズッキーニパスタ、食べやすく美味しい

 小麦粉の代わりにズッキーニでめんを作る。ズッキーニ特有の滑らかな食感とさわやかな味わいが魅力。ズッキーニの代わりにマクワウリを使ってもサクサクして美味。

 材料は無農薬のズッキーニ1本、生カシューナッツを水に浸したもの70グラム(一握り程度)、生バジルの葉5枚、乾燥バジル小さじ1杯、ローズマリー小さじ1杯、エキストラバージンオリーブオイル大さじ3杯、水大さじ3杯、刻んだタマネギ大さじ1杯、ニンニクのみじん切り大さじ2分の1杯、塩・コショウ少々。

 スライサーで薄く切ったズッキーニを、オリーブオイルと塩コショウで軽く和える。残りの材料をすべて入れ、クリーム状になるまでミキサーにかける。このソースをズッキーニにかける。

◆小麦粉なしで作る干し柿ココナッツボール

 コーヒーによく合うココナッツボールも生菜食で作ることができる。材料は干し柿2個、梅エキス大さじ1杯、アーモンドの粉350グラム、砕いたアーモンド350グラム、メープルシロップなど天然のシロップかハチミツ大さじ2杯、乾燥ココナッツ少々。干し柿は種を取り除いた後、梅エキスを加え、ミキサーにかける。ここにアーモンドを加え、よく交ぜた後、ひと口大に丸める。ボールの表面にメープルシロップなどを軽くぬり、ココナッツの粉をふりかける。

◆乳製品を使わない天然のアイスクリーム

 今が旬の桑の実や梅、パプリカを使ってシャーベットを作ることができる。乳製品の代わりに豆腐やアボガド、バナナなどで滑らかな食感を出すのがポイント。ソフトな苦味の残る甘さが逸品。

 桑の実のアイスクリームに必要な材料は生の桑の実150グラム、生食用の豆腐半分、天然シロップ(ハチミツ)大さじ3杯、梅アイスには種を取った生の梅135グラム、アボガド1個、天然シロップ(ハチミツ)大さじ4杯が必要。パプリカアイスには小さめの赤いパプリカ4-5個、バナナ2本、天然シロップ(ハチミツ)大さじ3杯。作り方はすべて同じだ。それぞれの材料をクリーム状になるまでミキサーにかける。これを容器に入れて冷凍庫で凍らせ、室温でやや柔らかくした後、スプーンなどを利用し、丸くすくって皿に盛りつける。

キム・ユンドク記者
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