『太陽を飲み込め』は『オールイン2』?


 新水木ドラマ『太陽を飲み込め』(SBS)が幕を開けた。全24話で120億ウォンの制作費が投入された大作級の同ドラマが本放送に先立ち、8日のスペシャル放送で、今後展開される話や撮影秘話を公開した。

 スペシャル編で公開された同ドラマは、豪華なキャスティングはもちろん、米国・ラスベガス、南アフリカ共和国・ヨハネスブルグなど海外ロケでの華やかな映像が目を引いた。

 しかし、スペシャル編を見た視聴者からは、「このドラマ、どこかでたくさん見たような気がする」という意見が噴出している。いわゆる“デジャブ”の状態だ。なぜだろうか?

(1)『太陽を飲み込め』は『オールイン2』?

 ベールを脱いだ『太陽を飲み込め』は、SBSが2003年に放送したヒット作『オールイン運命の愛』と似ているという指摘だ。そのため一部では、『太陽を飲み込め』が『オールイン2』ではないかという疑問も投げかけられている。

 『太陽を飲み込め』がこのような指摘を受ける理由は、制作陣や出演者、そして海外ロケのためだ。

 同ドラマは演出をユ・チョルヨン監督、脚本をチェ・ワンギュが手掛けている。二人は“オールイン・コンビ”として、今回の作品のため6年ぶりにタッグを組んだ。つまり、演出と脚本が同一人物なので、『オールイン運命の愛』と『太陽を飲み込め』は“遺伝子”が同じ作品というわけだ。

 出演者は大部分入れ替えされた。ただ、『オールイン運命の愛』でスターダムにのし上ったチソンが『太陽を飲み込め』の主演を務め、視聴者が“オーバーラップ”現象を感じることもありうる。また『オールイン運命の愛』でイ・ビョンホンの子役を演じたチン・グがゲスト出演する。

 『オールイン運命の愛』は、済州島を起点に撮影され、セット場やホテルなど、済州島のシーンが特に多かった。『太陽を飲み込め』も済州島に巨大なセット場を作り上げた。2作品とも済州島の息吹を受けたドラマだ。

(2)『太陽を飲み込め』は『朱蒙2』?

 『太陽を飲み込め』の出演者をよく見てみると、人気時代劇『朱蒙』(MBC)が思い浮かぶ。『朱蒙』で金蛙(クムワ)王を演じたチョン・グァンリョルが、今回は麻薬、密売、売春などで富を得るチャン・ミンホ役を演じる。金蛙王の軍使、不得不(プドゥクプル)を演じたイ・ジェヨンは、チャン・ミンホと敵対する刑事役で出演する。『朱蒙』での王と臣下の関係が今回の作品で崩れたのだ。

 そのほかにも、『朱蒙』で熱演したチョン・ホビン、ヨ・ホミン、マ・ドンソクらが『太陽を飲み込め』で重要な役どころを演じ、『朱蒙』の熱風を再現するという意気込みだ。

 『朱蒙』メンバーがこのように再び集結できたのは、『朱蒙』の脚本を手掛けたチェ・ワンギュの影響力が大きかったといううわさだ。

(3)原作小説も読んだ?

 済州島を世界的な都市に発展させるという若者たちの野望や挑戦、そして愛を描く『太陽を飲み込め』は、制作会社の代表であるカン・チョルファ氏の原作小説をドラマ化したもの。そのため『太陽を飲み込め』の上下巻を読んだ人は、再びドラマを鑑賞することになった。

 このように、さまざまな理由で“デジャブ”を感じるが、水木ドラマは見る価値のある作品がない、という最近の風潮から、ヒット製造機と呼ばれるユ・チョルヨン監督&チェ・ワンギュのタッグは大きな期待を生んでいる。同時に、視聴率40%を越えるのに追い風となる『朱蒙』出演者の加勢で、むしろ弾みがつくという見込みも出ており、『太陽を飲み込め』に関心が高まっている。

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