『カフェ･ソウル』先行プレミア上映会にキム・ドンウクらが参加

　28日、東京・三宅坂ホールにて映画『カフェ･ソウル』先行プレミアム上映会が行なわれた。そして上映のほか、主演の斉藤工、John-Hoon演じるサンヒョクの弟を演じたキム・ドンウクらがトークショーを行った。

　武正晴監督、主演の井坂順を演じた斉藤工、サンジンを演じた『コーヒープリンス１号店』出演のキム・ドンウク、映画初出演ながら舞台に多く出演し安定した演技力があるチャン・ソウォン、独特な空気感を持つ、映画『チェイサー』出演のク・ボヌンがトークショーに登壇。『カフェ･ソウル』出演を最後に入隊したJohn-Hoonのビデオメッセージも紹介された。

　斉藤工は、「日本は一人で弁当を食べ撮影後交流を図るんですが、韓国は食事の時間に鍋を囲んで交流するんです」と日韓の違いを語った。「キム・ドンウクさんとは一緒のシーンがあまりなくて、鍋も囲んでないんですが、栄養ドリンクを一緒に飲みましたね」などと話し、トークショーの最中二人で談笑している姿が見られた。

　撮影するにあたり、監督が俳優全員と1週間ほどリハーサルを行い、役に対するアプローチを念入りに説明したとのことで、キム・ドンウクは「特に心配な部分はありませんでした。自分の最後のシーンが印象に残っています。そのシーンが皆さんの記憶に残れば、と思います」と初めての日韓合作作品出演の所感を語った。

　映画の中とはまったく違う雰囲気で登場したチャン・ソウォン。撮影中のエピソードとして「John-Hoonさんをいじめる役でしたが、John-Hoonさんが一言“本当に怖かった”と言っていました」「私は映画（の役柄）とは違う性格です」などと告白した。

　初の訪日で、初舞台あいさつとなったク・ボヌンは、「（役は）あまり考えない単純なチンピラです」「表情を見せたいと一生懸命に演技したら、肩しか映ってなかった」「私を憎いと思わないで下さい」と常に客席の笑いを誘っていた。

　トークショーでは、好きな食べ物、好きな女性のタイプなど、プライベートの質問も飛び出し、終始和やかに進行。最後に斉藤工は「ご覧になる皆さんに何か響いたらうれしいし、それが広がっていったら感無量です」、武監督は「俳優たちが、どういう事をしていくのか、油断せずエンドクレジットが終わるまでしっかりと見ていただきたい」と語った。

　フード・ルポライターの井坂順(斎藤工)が偶然、韓国の伝統菓子店「牡丹堂」に出会う。店主・サンウ（チェ・ソンミン）の人柄と牡丹堂の味に魅了された順は、この店を取材することにするが、牡丹堂は地元のヤクザから立ち退きを迫られていた。そしてその弟・サンヒョク（John-Hoon）、サンジン（キム・ドンウク）もそれぞれの事情を抱えていた。牡丹堂の運命は、バラバラになってしまった家族の絆は…。

　映画『カフェ・ソウル』（www.cafe-seoul.com）は、７月18日より渋谷シアターTSUTAYAにてロードショー。ほか、全国順次公開される。

東京＝野崎友子通信員