チャン・ジャヨン事件、前代表検挙でおびえるのは誰?

 女優チャン・ジャヨンさんが自殺した事件で、所属事務所のキム前代表が検挙されたが、これにより今、一番おびえているのは誰だろうか。

 まず、立件者9人のうち、「立件後参考人中止処分」を受けた5人が、第1次召喚対象だ。警察は4月24日の中間捜査結果発表の段階で、酒の席での接待強要・強制わいせつ・名誉棄損などの容疑で9人全員を立件している。

 このうち、金融関係者2人、監督1人、芸能企画会社関係者1人、企業家1人の計5人は、酒の席で接待を受けたと確認されたが、警察はこの5人に対し、主犯格のキム前代表が検挙されるまで捜査を中止する「立件後参考人中止処分」を決めた。5人が容疑を否認していることから、キム前代表の供述があって初めて犯罪性が立証されるためだ。

 金融関係者A氏は「チャンさんと酒の席は共にしたものの、強要したことはない」と主張、企業家B氏は「キム前代表やチャンさんと電話で話したことも、会ったこともない」と主張しているが、警察の捜査の結果、キム前代表と会ったことは確認された。芸能企画会社関係者C氏は、捜査対象者の中でもチャンさんと最も多く酒席を共にした人物で、同席した女性目撃者Dさんの証言により処罰された。C氏は誕生日や忘年会で、数人で会ったと話している。同じく、Dさんの証言により処罰された金融関係者E氏は、「キム前代表が先に連絡してきて酒席を共にしただけで、要求したことはない」と容疑を否認している。この5人は全員、キム前代表が韓国に引き渡されれば、再捜査を避けられない。

 一方、立件されなかったものの、内偵捜査中止処分を受けた4人も、再捜査を受けなければならない身になる。

 しかし、キム前代表がどのような供述をするかにより、波紋が新たな波紋を呼ぶことも考えられる。新たな人物や犯罪が浮上する可能性が捨てきれないためだ。

キム・ヒョンジュン記者
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