カンヌ国際映画祭の常連である日本の是枝裕和監督がソン・ガンホ、ソル・ギョングと仕事をしたいと願望を明らかにした。
8日午後、シネコード・ソンジェ(ソウル市安国洞)で行われた映画『歩いても歩いても』のメディア試写会に出席した是枝監督は、「最近映画を撮影しながら、国籍を超越した映画制作が可能だということが分かった」と語った。
是枝監督は昨年『空気人形』でペ・ドゥナを主人公に起用。韓国俳優と仕事をしたことがある。
「今後はさまざまな国籍を持ったスタッフたちと映画制作ができるだろう」と述べ、「韓国ではソン・ガンホやソル・ギョングのような俳優と一緒に仕事することを夢見ている」とコメントした。
是枝監督は1995年、『幻の光』でベネチア国際映画祭金のオゼッラ賞を受賞した後、2001年『DISTANCE(ディスタンス)』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に招待され、世界的な注目を浴びた。
その後2004年『誰も知らない』で、主演俳優・柳楽優弥をカンヌ国際映画祭史上最年少で最優秀主演男優賞に導いた。また今年はペ・ドゥナ主演の『空気人形』がカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に招待され、カンヌの常連としての存在感を示した。
是枝監督の6作品目である『歩いても歩いても』は、長男の命日に集まった家族の1泊2日を描いた作品。是枝監督は、同映画について「母親が亡くなった後、母親の姿を残したくて映画を演出した」とし、「家族間の微妙な距離感を描きたかった」と語った。
『歩いても歩いても』は全体観覧可の等級を受け、18日に公開される。