時代考証なしの韓国ドラマが反韓感情生む(下)

◆韓国の街並み撮って「マカオ」

 海外輸出で約50億ウォン(約3億8000万円)の収益を上げたMBCドラマ『エデンの東』。マカオロケで撮影初期から話題を集めたが、ドラマ制作が進むにつれコストを節約しようとしたため、後半部では韓国の街並みを撮影し、マカオの街並みであるかのように編集し、物議を醸した。

 08年12月の放送時、マカオ郊外で起きたという設定のカーチェイスや銃撃シーンが登場したが、その背景は韓国の冬の風景だった。韓国コンテンツ振興院のキム・ヨンホ副院長は「ドラマの韓流ブームを終わらせないためには、歴史考証や画面編集にさらに力を入れる必要がある」と話している。

◆歴史を「背景」にするだけではダメ

 一部では、「輸出のためにも、韓国の脚本家はアジアを見つめる視角自体を変えなければならない」という声がある。単にマカオを華やかなギャンブルの街として描いたり、香港をクライムードの裏通りで象徴したりする「うわべ」だけの描写ではなく、歴史を積極的に解釈・理解すべきだという意見だ。韓国人男性とベトナム人女性の間に生まれた子供たちの問題や、アジア諸国が抱える人権問題をモチーフにしたドラマなど、アジア的なテーマを取り上げれば、真の共感を得やすいとの指摘もある。

ソン・ヘジン記者
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