27日午後7時、映画『ラスト・ブラッド』来日ワールドプレミア試写会が東京SHIBUYA-AXで行われた。
試写会前に行われた舞台あいさつには、主演のサヤ役のチョン・ジヒョンが訪日して参加したほか、オニゲン役の小雪、カトウ役の倉田保昭、そして原作アニメを制作したProduction I.Gの石川光久社長が登壇した。
チョン・ジヒョンは「わたしにとっては本格的アクションの初挑戦で撮影中も大変だった」とし、「わたしが好きなアクションシーンは、1カ月ぐらいかけて撮影した、制服を着て、雨に濡れながら撮影したシーン」と語った。
また、小雪との共演について「今回、小雪さんが参加してくださると聞いて心待ちにしていた。同じ女優としていろいろなことを学びたいと思った。女優としても、女性としても小雪さんのようになりたいと思った。そして、今ではいい友達になることができた。また共演したい」と話し、二人は笑顔で顔を見合わせた。
一方小雪は、「チョン・ジヒョンさんの魅力は一言では言いにくいが、作品を見ると、一瞬で人を引き付ける魅力がある。どういう人か好奇心があり、今回の仕事を引き受けた。会えてうれしく思う」と話した。
またチョン・ジヒョンは、日本で共演してみたい俳優として、木村拓哉、オダギリジョーの名を挙げた上で、「この映画は多国籍プロジェクト。でこの映画が成功することによって、これに続く多国籍プロジェクトができていけば、今後の映画界にもよいことだと思う」と語り、海外作品への展望や意欲をのぞかせた。
香港・フランス合作映画『ラスト・ブラッド』は、日本のフルデジタル・アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を実写映画化したサバイバル・アクション。人間を滅ぼそうと襲ってくるオニと、オニに父を殺され、復讐(ふくしゅう)に生きるオニと人間のハーフの少女サヤどの戦いを描いた同作品は、5月29日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほかで全国ロードショー公開。
東京=野崎友子通信員