五味子の産地、慶尚北道聞慶市で五味子を使ったマッコリ(どぶろく)が誕生した。
聞慶市が14日に発表したところによると、聞慶市東魯面の「聞慶酒造」(代表ホン・スンヒ)が聞慶市農業技術センターの支援を受け、昨年9月に発売した「五味子マッコリ」が、最近急激に売り上げを伸ばしているという。昨年まで1日100箱(12本入り)程度だった生産量が、今年に入ってから着実に増え続け、最近は500箱にまで増えている。
トンドン酒(ろ過せず飯粒を浮かせたままの酒)とマッコリ(穀物を蒸して麹と水を加え発酵させた酒)に区分し、750-1700ミリリットルまで大きさ別に6種が生産されている。
五味子マッコリの最も大きな特徴は、ロマンチックなピンク色をしていること。発酵の過程で五味子の原液を加えるため、「イチゴ牛乳」のようなピンク色になる。味も五味子特有の甘味、酸味、辛味、渋味、塩辛さという五つの味が調和を成している。
値段は3000-3500ウォン(約230-270円)で、一般のマッコリより500ウォン(約40円)程度高く、流通代理店や一般の卸売り店、聞慶酒造のホームページなどで販売されている。現在、製造技術の特許出願中で、9月に聞慶市で開催される「五味子フェスティバル」で紹介される予定だ。
五味子マッコリの加工事業を支援・育成した聞慶市農業技術センターのチャン・チュングン所長は「このマッコリが聞慶市の五味子を広くPRしてくれると期待している」と話した。