『朱蒙』のテソ王子役で日本でも知られる俳優キム・スンスが、東京での初のファンイベント開催のために訪日。23日、イベント開催前に取材に応じた。
日本でのイベントは、2月14日の福岡での初ファンミーティングに次いで2度目。「日本語の歌を歌うので頭がパニックになっていますが、皆さんにいい姿を見せられるように頑張ります」と緊張感と期待感を表した。
日本では、形相もたけだけしい「テソ王子」の印象が強いが、実際のキム・スンスはほかのドラマでよく見せているような穏やかなほほ笑みをたたえ、優しい口調で話す。そんな彼がテソのように怒ったりすることがあるのだろうか。
「わたしが怒っているのを見たことがある人はいないと思います。そういう時は無言になりますね」。
物静かなキム・スンスは、オフの日の過ごし方を「時間があれば運動するように心がけています。あとは、外に出るより、家で映画を見たり、音楽を聴いたりして過ごすのが好きです」と語った。
福岡の初ファンミでもきれいな歌声を披露したキム・スンスは、好きな音楽について「FLY TO THE SKYの歌などが好きです。歌うのはバラードが多いですね。聴くのはアップテンポのダンス曲なども好きです」と話した。
運動好きと言うが、体には自信がないそうで「多くの韓流スターらのように、割れた腹筋を作りたいですね」と笑った。
「友達とは、芸能界の友達より、小さいころからの友達と会うことが多いです」としたが、それでも長期間苦楽を共にした『朱蒙』の仲間とは親しくしているようだ。
「『朱蒙』の共演者らと沖縄に旅行に行きました。チン・ヒギョンさん(ヨミウル役)、オ・ヨンスさん(ユファ夫人役)、キョン・ミリさん(テソの母役)、ウォン・ギジュンさん(ヨンポ王子役)らと一緒に。月に1度ぐらい、このメンバーと会っているんです。わたしはゴルフをやっていなかったんですが、彼らがゴルフをやるので、自分もやるようになりました」と意外な顔ぶれとの親交を明かした。
また、ハン・ヘジンとは美容院が同じで顔を合わせることも多く、同じ教会に通っているのでそのあと一緒に食事をしたりしているとも語った。
日本で公式ファンクラブがオープンし、そこで自身の愛称を募集した。この日、その名称が「スンピョル」と発表されたが「5つの候補に絞った中から、気に入った『スンピョル』という名前を推しました。『あなたは星』というドラマを見て気に入ってくれた人が多いようです」とその経緯を説明した。
現在は、MBCの週末ドラマ『よくできました(原題:よくやった、よくやった)』に精神科医師ホナム役で主演しているキム・スンスに、今後について尋ねた。
「今は『よくできました』を最後までやり遂げることです。そして、4年前、『カルメン』というミュージカルをやったんですが、またミュージカルをやってみたいです。ドラマのために時間がなかったのでできなかった映画もやりたいです」。
キム・スンスは、俳優としての幅を広げた活動を描いている。そしてまた別の大きな夢として、「日本語を勉強すること。日本語でファンの皆さんと会話できるようになりたいです」と明言。最後に、日本のファンにとってうれしい言葉を聞かせてくれた。
東京=野崎友子通信員