インタビュー:RUI「結婚後、改めて音楽を知った」(下)


 RUIは「僕が好きな音楽のスタイルだけにこだわっていると、周りが見えなくなってしまうので、いつもスタッフのアドバイスを聞くようにしています。新しいものを受け入れるためには、たくさんの後輩たちと一緒に作業しなければなりません」と話した。

 RUIの冒険は、アルバム制作費への思い切った投資からも感じられる。RUIが10thアルバムの制作にかけた費用は4億ウォン(約3100万円)。有名歌手のアルバム制作費が平均1-2億ウォン(約775-1550万円)であることを考えれば、2倍以上の費用がかかったことになる。アルバム不況の時代、なんとか制作費を削減するため、財布のひもを締める最近の状況とは相反する姿勢だ。

 「20年以上のキャリアを持つ歌手たちは、ファンにアルバムで失望させてはいけないと思います。制作費を節約するため、適当に作ったアルバムをリリースすれば、消費者は失望し、アルバム市場はさらに委縮するという悪循環に陥るばかりです。こんな時期だからこそ、むしろ贅沢なアルバムで勝負しなければ、勝算はありません」

 今回記念すべき10枚目のアルバムをリリースしたRUI。10thアルバムをリリースしたRUIは「これまで僕に翼をくれたのはファン。9thアルバムをリリースした後、正規のアルバムは最後にするつもりだったのに、こうして10枚目のアルバムまで跳躍できるチャンスをくれたファンに感謝するばかりです」と語った。

 アルバムのタイトル「ミュートピア」のように、歌手RUIが夢見る音楽の世界はどんなものなのか。

 「音楽人生は40歳からではないかと思います。結婚後、どんな風に歌い、どんな曲を歌うべきなのかに気がつきました。

これからはファンが好きな音楽に従属するのではなく、僕がやりたい音楽と調節しながら、新たな僕の姿をファンの皆さんに見せていきたい」

ヤン・スンジュン記者
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