インタビュー:パク・シフ「ファンミで皆さんとの距離を縮めたい」(下)


 そして昨年、『イルジメ〔一枝梅〕』(SBS)に出演。イ・ヨンソク・プロデューサーは「有名ではないがいい俳優がいると推薦された。目の光りがよかったので決めた」と語っていたが、主演のイ・ジュンギとある種の「目力」対決を繰り広げ、ドラマの大ヒットとともに一気に注目の俳優となった。

 パク・シフの切れ長で憂いを秘めた目は、人を引き付けて離さない魅力がある。加えて品のいい面立ち、セクシーな唇が女性ファンをとりこにしている。そして、『イルジメ』ではその体も披露した。

 「唇? 自分のことをセクシーだとは思ったことはないので…それに自分でここがセクシーとか言うのも変じゃないですか(笑)」

 細身で肩幅も狭い一見きゃしゃな体型だが、運動で鍛えた厚く固い胸に男らしさがあふれている。自分では顔や体に何かコンプレックスはあるのだろうか。

 「どこか直したほうがいいですか?(笑) 10年ぐらい前、『目がもっと大きかったら』とちょっと思ったことはあります。そのころは二重が流行っていて。体は…大丈夫じゃないでしょうか」。


 シャツのボタンを3つ開けているのは、体への自信の表れだろう。この日のパク・シフはシンプルなシャツにジーンズという飾らないラフで清潔感のある服装。アクセサリーも身に付けていない。

 「いつも服はTシャツにジーンズとか、こんな感じです。これ私服ですが大丈夫ですか?」。

 運動以外の趣味を聞いてみた。「映画、ドライブ、山登り…漢江で発声練習をしたり。ストレスの発散になるんです。撮影の前日は必ず発声練習をするんです。撮影中は時間がないので車の中でやります。人に見られたら変な人だと思われますね(笑)」。

 好きな食べ物は「何でも食べるんですが、インド料理とか、パスタとか、ラーメン? でも母のキムチチゲが一番好きです」。日本に行ったらやりたいことは、「買い物とか、おいしいものも食べたいし…温泉が好きなので温泉に行きたいけど、東京には温泉はないですよね?」と彼の興味や志向はかなり幅広いようだ。


 撮影現場では、ストイックなまでに演技に没頭し、口数も少ないパク・シフ。この日は、冗舌とは言えないまでも、リラックスした様子に笑顔を絶やさず、冗談をはさむ余裕も見せた。

 そして日本ファンミーティングで何をしたらいいかと相談を受けた。いくつかアイデアを出したが、その結果は当日を楽しみにしたい。あるアイデアに対し、「一生懸命習ってみてできれば。でも期待しすぎないで」と話し、「何かを見せることより、皆さんと楽しめて、距離が縮まる場になったらいいんじゃないですか」とファンには何よりうれしい言葉を残してくれた。

 パク・シフのファンミーティング「2009’ First story of Park Sihoo」は7月5日、東京・九段会館にて行われ、チケットは主催のaib株式会社(http://www.aib-japan.com/)やチケットぴあを通じて発売される。

野崎友子通信員

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