インタビュー:パク・シフ「『家門の栄光』が終わってむなしい」(上)


 SBS週末ドラマ『家門の栄光』で主役のイ・ガンソク役を演じ、半年以上にわたる撮影を4月に終えたパク・シフ。現在は、作品としてはオフに入っているが、先日はキム・ボムスのMVの撮影を行い、また取材や打ち合わせなどで、ゆっくり休めない状況だ。

 そんな中、初の日本でのファンミーティングの開催も決まった。ドラマ『イルジメ〔一枝梅〕』が昨年よりCS放送「アジアドラマチックTV★So-net」で放送され、がぜん注目となったパク・シフ。現在CS放送「KNTV」で最新作の『家門の栄光』が放送中で、人気も急上昇し、待望のファンミーティングが実現することになった。

 日本初進出を控えたパク・シフが、今の心境や自身のことを語ってくれた。

 『家門の栄光』が終わって1カ月ほど経つが、今の思いを「空虚な気持ち」と一言で表した。

 続いて「初めての54話という長いドラマで主演して、後になるほど疲れました。肉体的にも、精神的にも。でもこのドラマで自分がひとつ成長できました」と充実感、達成感を吐露した。

 撮影中には、疲れた様子や固い表情ものぞかせていたが、この日のパク・シフは表情も柔らかく、笑顔にも余裕があり輝いていた。撮影を終えて心も体もいくらかリフレッシュされたのだろう。


 「ドラマの撮影中は運動もできなかったので、最近は運動を始めています。ジムに行ったり、水泳したり。スポーツはいろいろ好きです。ウェークボードが好きなので、オフの間に東南アジアあたりに行きたいと思ってるんです」。色白のイメージがあるがアウトドア派で「夏になると黒くなりますよ」と笑った。

 デビューが遅かった彼だが、俳優への夢は、子どものころからあったという。大の映画好きだった父親の影響だった。

 「小さいころ、父と一緒にたくさんの映画を見ました。そのころ韓国で封切られる映画は全部見ていたように思います。そんな影響でだんだん俳優への興味がわいてきたんです」。

 友人の勧めもあって俳優への思いが高まってはきたが、その道に踏み切ることは容易ではなかったという。「『始まりが半分』ということわざがあるのですが、始めるまで、決意するまでが大変でした」。

 そして97年、まず飛び込んだのが大学路の演劇だった。「(俳優に)なろうと思ったらすぐなれるものだと思ったんですが、なかなかうまくはいかなくて(笑)。その後兵役の問題もあって、思うように活動できませんでした」。


 パク・シフは公益勤務で義務を果たし、召集解除後すぐに出演したのが『怪傑春香』(KBS2、2005年)。26歳での少し遅いデビューだった。

 「小さな役だけど経験のために出演してみたら、と事務所の薦めで出演しました」。

 その後、長編ドラマ『結婚しましょう』(MBC、2005~2006年)の後半部に出演、主役女性の一人、チュ・サンミに恋する年下男ジェホを演じた。

 「これまでやった役の中で、一番自分に近いキャラといえばジェホ」と語ったパク・シフ。そして、「チュ・サンミさんは、経験のない自分にいろいろと教えてくださった」と共演女優の中でも特に思い出深い女優として挙げた。

 同作以降、『君はその星から来たの』(MBC、2006年)、『完璧な恋人に出会う方法』(SBS、2007年)では主演クラスの役を配された。それぞれ人気スターのキム・レウォン、キム・スンウに次ぐ二番手の立場で、着実にその存在感を増していった。

野崎友子通信員

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