俳優ユン・サンヒョン(35)が熱い。MBCの月火ドラマ『内助の女王』で自分勝手に生きる資産家ホ・テジュン役を演じるユン・サンヒョンは、女のためなら何でもする「純情男」で登場する。テレビの前の女性たちは財力と優しさで完全武装したユン・サンヒョンに夢中になり、一気にブレークしそうな勢いだ。ユン・サンヒョンの急浮上により、『花より男子』でブレークしたイケメン男、イ・ミンホ(21)にも比較の対象ができたことになる。14歳違いだが、それを除けば、イ・ミンホとユン・サンヒョンには共通点が多い。俳優二人がブームを巻き起こしている三つの理由を取り上げた。
(1)一見生意気だけど、実は優しくて純粋
「テボンさん」ことユン・サンヒョンと「ジュンピョ様」ことイ・ミンホは資産家の後継者という設定の役で出演。生意気なのは当たり前。たまには手がつけられなくなることもあるが、純粋な面も合わせ持っている。これまで、資産家の跡取りと言えば単なる「悪い男」に描かれてきたが、それとは対照的だ。普通、金持ちの坊ちゃんたちは生意気で、自己中心的で、女性を権力で支配しようとする人物として描かれる。しかし、ユン・サンヒョンとイ・ミンホが演じた役は、もう一段階グレードアップしている。「悪い男」の基本姿勢は保ちつつ、「スイート・ガイ」の純粋さもあるのだ。特に、自分が愛する女性にはロマンチックで、優しくて、献身的だ。こうした二人の姿に女性たちは心を奪われたのだ。
(2) 恵まれたルックス、ファッション、特技
ユン・サンヒョンとイ・ミンホは身長1メートル80センチを越える長身だが、女性から見て「大切にしたい」と思わせるようなルックスが魅力だ。チャン・ドンゴンのような「彫刻顔」ではないが、情感あふれるルックスに余韻を感じさせる。ファッションも二人の人気に弾みをつけている。二人はリッチな服をカジュアルに着こなし、威厳は感じさせないが、ほかとは一味違う品のあるファッションを見せている。また、それぞれ意外な一面も持っている。イ・ミンホは学生時代、「(韓国で最も有名なサッカー選手・監督だった)車範根(チャ・ボングン)サッカー教室」で選手として活躍するほど、サッカーの素質があった。けがでサッカーの夢をあきらめたが、ドラマでスポーツをする姿を何度も披露し、運動神経の良さをアピールしている。ユン・サンヒョンはドラマ『ルル姫』のオリジナル・サウンド・トラックで歌っているほど歌唱力バツグンだ。切ない声で愛する女のために歌った歌は、ファンのハートをガッチリ捕らえた。
(3)そして運も味方
昨年まで無名に近かったイ・ミンホは7作品、ユン・サンヒョンは8作品目にしてスターの仲間入りを果たした。もちろん、それまでにはつらい思いもしてきた。イ・ミンホは青春ドラマ『走れ!サバ』で初主演を果たしたが、視聴率低迷で打ち切られた経験がある。ユン・サンヒョンはドラマ『冬鳥』と『クク島の秘密』で知られるようになったが、役で演じた卑屈な男というイメージが定着してしまい苦労した。しかし、幸運の女神は二人にほほ笑んだ。イ・ミンホは『花より男子』ク・ジュンピョ役の原作キャラクター、道明寺司そっくりの格好でのオーディションに臨み合格。ユン・サンヒョンはドラマ『家に帰る道』出演が白紙化されたことで『内助の女王』に合流することになった。