食べ物には相性がある。相性のよい食材を使った料理は薬になるが、そうでない場合は毒にもなることもある。よくない組み合わせの場合、食材同士がお互いの効能を弱めたり、時には副作用まで引き起こす。食生活が西洋化したことにより、食材も大きく変化している。食材同士の相性を知らずに料理を作り、よくない食べ合わせの料理を作るケースも増えている。
料理を美味しく食べることも大切だが、食材に対する基礎知識を身につけておけば、食べ合わせを考えながら料理を作ることができるようになる。
(1)海苔&油
韓国人がよく食べるおかずの一つ、「海苔」。海苔は脂肪分を含まないため、油をぬって焼くと、色や味とともに栄養のバランスもよくなる。しかし長期保存すると、空気や日光によって酸化し、有害成分を含むようになるため注意。
(2)煮干し&ホウレンソウ
煮干しはカルシウムが豊富に含まれる食品で、成長期の子どもやお年寄りにお勧めの食品だ。しかしホウレンソウのスープを作るときは、煮干しをだしに使うのは避けたい。ホウレンソウにはしゅう酸が多く含まれているため、煮干しと一緒に食べるとカルシウムの吸収を妨げるからだ。
(3)牛肉&バター
牛肉のステーキを焼くとき、バターを使うことが多いが、これはコレステロールを倍増させる。牛肉とバターはどちらもコレステロールを大量に含む食材だからだ。牛肉を焼くときは、不飽和脂肪酸のオレイン酸を多く含むオリーブ油を使うのがお勧めだ。
(4)ホウレンソウ&フダンソウ
ホウレンソウにはしゅう酸が含まれており、このしゅう酸は対内に入ると結石を作る。フダンソウもしゅう酸を含んでいることから、ホウレンソウとフダンソウを一緒に食べると、しゅう酸のために腎臓結石や胆石を引き起こす可能性がある。そのためこれらの食材は一緒に食べない方がよい。
(5)チーズ&豆類
チーズはタンパク質や脂肪、カルシウムが豊富に含まれた高栄養食品だ。豆類もタンパク質が豊富で、リン酸が多く含まれている。しかし、チーズと豆類を一緒に食べるとリン酸カルシウムが生成され、体に吸収されないまま排泄されてしまい、栄養分が失われる。
(6)ワカメ&ネギ
ネギにはリンと硫黄が多く含まれており、ワカメ料理に入れるとワカメに含まれるカルシウムの吸収を妨げる。また、ネギにはワカメのようにヌルヌルする成分が含まれているため、ワカメ料理に使うとこのヌルヌル感が強くなるだけでなく、ダイエットに効き目のある食物繊維の吸着力も弱める。