韓流スターでカーレーサーとしても活躍するリュ・シウォン。自身がプロデュースするDVD「レーシングダイアリー」の第4弾『レーシングダイアリー シーズンⅣ』が5月に発売される。それに先立ち、このDVDへの思い、レーサーとしての、また新チームのオーナーとしてのさらなる意欲、これからについて語った。
― 早くも第4弾DVDですね。これまでより進化した点、今回特にこだわったことはありますか。
「シーズンIVのスタッフ陣には本当にまいりました(笑)。60台を超えるカメラが練習の時もレースの時も付きっきりで…。最初は不自由にも思いましたが、いつの間にか見えないと寂しくなったりして。300本以上の撮影テープで制作に取り組んでいる監督さんを見ながら、あまりにも素顔を出し過ぎた気がしてちょっと心配にもなったり…。今回は高画質のHD映像から制作し、何よりもスペクタクルな映像美が見どころになっています。すごく満足できる出来上がりだと自負しています」
― 今回はOSTも出されるのですよね。エピソードは何かありますか。
「皆さんからたくさんのリクエストをもらい、歴代のレーシングダイアリーのテーマ曲やPVをまとめてレーシングダイアリーOSTを出すことになりました。わたしが作詞し、親友のZeroさんが作曲したシーズンIVのテーマ曲『My Way』のPVは、故郷の安東・タミョンジェで撮影しました。今までのPVロケでここまで自然に、リラックスした雰囲気で撮影できたことはありません。皆さんに気に入ってもらえると思っています。ベッドから目を覚ますシーンではうっかり寝ちゃいそうになったり(笑)。夜明けから一日中撮影していたので、その撮影の時はすごく眠かったんです」
― 収録内容の中でご自身が特に気に入っているシーン、お勧めのシーンはありますか。
「毎回のレースでその都度、レーサー、リュ・シウォンのありのままの姿を見せられていて、大変満足しています。飾られていないリュ・シウォン、レースなしでは生きていけないリュ・シウォンを見てもらえれば(笑)」
― 昨年のレースを振り返って、印象深かったエピソードを教えてください。
「6000CCストックカーで参加して以降、部品故障やトラブル頻発で成績が振るわなかったのですが、多分第6戦の時だと思いますが、スケジュールがあまりに忙しく練習もできず、しかもトラブルばかりで予選にも参加できないとんでもない状況でした。不安を抱えつつ9番の後尾スタートを切りましたが、思いもよらない好運に恵まれて3位で決勝ラインを通過することができたんです。その上、親友のイスと表彰台に上ることができ、うれしさは2倍になりました。その時の快感は今でも忘れられません」
― これまで所属していたレーシングチーム「R-Stars」を脱退し、新しく「Team 106」を立ち上げられましたが、どんなチームにしていきたいですか。
「細かいことから一つ一つ”リュ・シウォンスタイル”でチームを率いていきたいと思います。そこで「Team 106」のエンブレムからステッカー一つまで自分自身の手で作ろうと頑張っています。長い間夢見ていたことだけに、そんな小さなこと一つ一つにも胸をときめかせています。欲張らずに、コツコツと慎重にチームをリードしていけたらと思います」
東京=野崎友子通信員