ドラマ『花より男子』(KBS第2)は終わっても、香りは永遠に…。
同ドラマが3月31日、第25話を最後に幕を閉ろした。
多くの女性たちのハートをわし掴みにした「花男シンドローム」も思い出として残るようになるが、その余韻はしばらく続くだろう。
ハイセンスな雑誌『HIGH CUT』の創刊号を飾ったイ・ミンホの「済州島、青い夜」2泊3日同行記。その夢のようだった現場の記録が公開される。
ギリシア神話に出てくる美少年、アドニスの生まれ変わりではないか。
イ・ミンホには男と少年の姿が共存する。
運命的な魅力を感じさせる「魔性の男」から、無邪気なほほ笑みの「イケメン」まで。
1メートル86センチの長身から漂うカリスマだけだろうか。とげとげしい毒舌も甘くしてしまう厚い唇まで、女心をくすぐる完ぺきな容姿。普段、骨太な美男子を好きではなかった女性たちの理想のタイプさえも、さっと変えさせたほどの魅力の持ち主だ。
「寝て起きたら有名になっていた」という言葉は、イ・ミンホ(23)のためのものだ。『花より男子』だけで、その名前を全国区にした。
しかしイ・ミンホはハンサムな顔だけで認められた、にわかスターではない。傍若無人なク・ジュンピョ(原作では道明寺司)を憎めないキャラクターにした功績がある。
2006年、ドラマ『秘密の校庭』(EBS)でデビューし、『アイ・アム・セム』(KBS第2)、映画『カン・チョルジュン:公共の敵1‐1』『うちの学校のET』などに出演、演技力を磨いてきた。
交通事故で1年近く病床で流した悔し涙も、俳優として成長の原動力になった。
だからイ・ミンホは人気の大切さ、周囲のありがたみを知っている。
2泊3日の間、たった2時間しか睡眠時間がなかったにもかかわらず、笑顔を絶やさなかった。「カット」のサインが出るやいなや寝て、「キュー」のサインで目覚める強行スケジュールの中で、マネジャーやスタイリストのことを先に気遣う姿が見受けられた。
済州島での2泊3日の殺人的なスケジュールをカメラに収めたフォトグラファー、キム・ダウンは「今まで見た俳優の中で、人となりが最高。イ・ミンホは親和力を持っている」と評価。どの角度からカメラを向けても完ぺきな外見、修正が必要ない肌や長い手足は、イ・ミンホが持っている無限の祝福の一部にすぎない。ジュンピョとチャンディ(原作では牧野つくし)の初キスのように、短くて強烈だった済州島の青い夜、2泊3日の記録をそのままレンズに収めた。