ドラマ『内助の女王』人気の秘密


 ドラマ『内助の女王』(MBC)が大反響の中で連日視聴率を更新し、大ヒットを予感させている。

 視聴率30%台を突破し、シンドロームまで巻き起こしたドラマ『花より男子』(KBS第2)に押されながらも、話題の中心から外れることのなかった『内助の女王』は、『花男』が最終回を迎えた後、それまで蓄えてきた底力を発揮し、一気に月火ドラマのトップに躍り出た。

 出だしは好調とはいえなかった。先月16日に放送された第1話では、8.0%(TNSメディアコリア集計)という1けたの視聴率にとどまった。しかし面白いといううわさが徐々に広がり、今月7日に放送された第8話まで、連日視聴率が上がり続けている。特に、ライバルドラマの『花男』が最終回を迎えた後、視聴率が一気に上昇し、6日に20%を突破、7日には21.3%とさらに記録を更新した。
 これ以上ないと思われるほどの「はまり役」といわれる俳優たち、共感できるセリフ、愉快な演出がこのドラマを引っ張る原動力だ。ヒロインのチョンジ役を演じるキム・ナムジュは、このドラマでイメージチェンジに成功し、コミカルな演技を自然にこなしていると好評だ。頭だけはいい夫のオ・ジホ、復讐(ふくしゅう)心に燃える高校の同級生イ・ヘヨン、初恋の女性(キム・ナムジュ)が忘れられない部長のチェ・チョルホも、それぞれイメージにピッタリの役を熱演している。キム・ナムジュ&オ・ジホとは対照的な夫婦として描かれているユン・サンヒョン、ソン・ウソンもいい演技を見せている。

 さらに、不況下の主婦や会社員の生活をリアルに描いた台本、コミカルで共感を持たせるような演出がプラスされ、視聴者はドラマから目が離せなくなっている。特に、無職の夫の悲哀、無職の夫を持つ妻の屈辱、夫の実家から受ける侮辱、会社内での衝突などがリアルで面白おかしく描かれているほか、初恋の女性とのロマンス、魅力的な社長からのさりげないアプローチなど、ファンタジー的な要素も加わり、さらなる吸引力を発揮している。

 新たな人気ドラマとして定着した同ドラマがこの先どんな展開で視聴者の目をくぎ付けにしてくれるのか、今から楽しみだ。同ドラマの関係者は「不倫の内容も含まれてはいるが、普通の不倫ドラマとは一味違う内容になる。愉快な成功記が今後も続くだろう」と語った。

キム・ヒョンノク記者
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