韓国のR&Bを代表するフィソンが、日本で初の単独コンサートを13日、東京・渋谷CC Lemonホールにて開催した。
フィソンは、コンサート開演前に記者会見を行い、「多様性のあるいろいろなジャンルの音楽を皆さんに届けようという気持ち」と意気込みを語った。
「日本の方は、“フィソン”という名前は知っていても、どのようなアーティストなのか知らない人が多いと思うので、強い印象を与えるだけの素晴らしい舞台を準備してきました。今回のライブは、我々もリスクを持ってバンドや特殊効果を非常に充実させた舞台を用意しました」と自信の程をアピール。
「(これまで)70~80回の公演をしているので、特にライブの前に緊張するとか、何か気分転換をするようなことはありません。今回に関しては特に自信を持って臨んでいるので、気持ち的な部分には心配をしていません」とも。
日本で行きたい場所は、との質問には「しょっぱい物以外は何でも食べられるので、“たこわさび”とビールがあればどこにでも」と意外な答え。
また現在、歌手のボイストレーニングを行っている事を打ち明け、「近いうちにプロデューサーとしての話が出来ると思います」とした。
コンサートでは、ユ・テウンが応援に駆け付け、韓国からのファンも訪れた満員の客席に、「満足してもらえるステージを用意しました。楽しんでください。皆さんと約束した単独公演です。1曲1曲真心をこめて」と語り「だめですか」「不治の病」などダンスナンバーからバラードまで披露。
「空を歩いて」ではマントを頭までかぶったフィソンが一瞬で居なくなると、客席から登場するマジックも見せ、「7Days」では、客席から1人ステージに上げ、歌とプレゼントを渡すパフォーマンスも。また、中島美嘉の「桜色舞うころ」を日本語で歌った時には、客席からため息が漏れ、「Insomnia」「with me」など、総立ちの客席をさらに熱くさせるパフォーマンスを見せた。
フィソンは、「正直、難しい公演でした。でもここまで歌えたのは皆さんが盛り上げてくれたおかげです。最高です!」と語り、最後の「飛んでいく」で全21曲を歌い終えた。
会見の最後に、「5年位前始めて日本に来た時に本格的なライブ公演を実現させます。と約束しました。今回ようやく守る事が出来て、非常にうれしく思っています」と語っていたフィソン。念願だったファンとの約束を果たせた喜び、とコンサートを無事終えた満足感を深くかみしめているようだった。
東京=野崎友子通信員