ソ・ジソブら男性韓流スターが復讐劇に挑戦


 復讐(ふくしゅう)してやる!

 女優たちの独占物のようだった復讐劇のバトンを男性韓流スターたちが受け継ぎ、ドラマを復讐(ふくしゅう)の色に染めている。

 ドラマ『カインとアベル』(SBS)のソ・ジソブは、失った記憶を取り戻し、本格的なリベンジを予告した。

 兄(シン・ヒョンジュン)の策略で死の危機に陥ったが、かろうじて生還したソ・ジソブは、ソウル・ボソン病院を訪れ、自分が死んだと思っていた人々を驚かせた。とてつもない秘密やどんでん返しが隠されているような微妙な目の演技は、劇中の緊張感を最高潮に引き上げているという評価だ。腹違いの弟に、父親と病院の経営権、恋人まで奪われたという被害者意識にとらわれたシン・ヒョンジュンの復讐(ふくしゅう)心も侮れないだけに、これから二人が繰り広げる対決の行方に関心が集まっている。

 デビュー後、真面目なキャラクターばかり演じてきたパク・ヨンハは、『花より男子』(KBS第2)の後枠ドラマ『ザ・スリングショット~男の物語~』で、恨みを秘めた復讐(ふくしゅう)の演技に挑戦する。

 大企業の横暴で父親の会社が倒産してから、冷徹な買収・合併(M&A)専門家に変身。その企業に接近し、数々の復讐(ふくしゅう)劇を展開することになる。復讐(ふくしゅう)のため、愛する女性(パク・シヨン)も捨て、復讐(ふくしゅう)相手の末娘(ハン・ヨウン)に近付くなど、理由ある「悪い男」の演技を十分に披露すると意気込んでいる。

 ソン・スンホンは、ドラマ『エデンの東』(MBC)で父親を殺したシン・テファン(チョ・ミンギ)への復讐(ふくしゅう)劇を繰り広げ、話題を集めた。長い間復讐(ふくしゅう)の刃を隠し、じわじわとシン・テファンの息の根を止めていく過程を、半年以上もの長い時間をかけて見せた。

 男優たちの復讐(ふくしゅう)劇は、愛と裏切りが主に復讐(ふくしゅう)の理由になる女優たちと違い、自分や自分の家族を破滅に追い込んだ相手をビジネスの世界で滅ぼすストーリーラインが中心だ。髪をつかんで争う女性たちの復讐(ふくしゅう)スタイルと差別化した、静かながらも緻密(ちみつ)な復讐(ふくしゅう)戦が、さらに大きな緊張感を醸し出すという分析だ。

 視聴率を引き上げる効果も高く、『エデンの東』は放送中、20%を超えて人気を集めた。『カインとアベル』は3月26日から本格的な復讐(ふくしゅう)劇が始まり、同日から『憎くてももう一度』(KBS第2)を抑えて同時間帯1位を記録している。

チョン・ギョンヒ記者
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