広告界にも吹き荒れる「花男」旋風


 ドラマ『花より男子』(KBS第2)関連の広告が旋風を巻き起こしている。

 3月31日に最終回を迎えた人気ドラマ『花より男子』。このドラマの主演俳優たちをモデルに起用した企業は最近、うれしい悲鳴を上げている。

 イ・ミンホがモデルを務める「マーケットO」はCM放送後、製品が飛ぶように売れている。

 同社の関係者によると、ブランド全体の売り上げが前月比24%も増加したという。

 特にイ・ミンホがドラマで演じたク・ジュンピョ(原作では道明寺司)が広告モデルとして出演している「純粋ジャガイモ」(ポテトチップス)の場合、売り上げが前月比69%もアップした。小学生の絶対的な支持が、製品の売り上げ増加につながっているという分析だ。


 このような「花男」旋風は通信業界にも巻き起こっている。

 イ・ミンホ、ク・ヘソン、キム・ボムをモデルに起用したLGテレコムの「ティーンリング」は連日、順調に売り上げを伸ばしている。

 ティーンリングのホームページへのアクセス数は1日平均23万人。オンラインのファンサイン会など、各種イベントに300万人が殺到したほどの人気だ。

 加入者の数も急増している。イ・ミンホらが登場するCMを放送してから40日ほどたった3月25日、新規加入者数が11万人を突破した。1日平均2750人が加入していることになる。

 サムスン電子も状況は同じだ。

 イ・ミンホと契約できず、肩を落としていたサムスン電子だが、『花より男子』のイケメン4人組「F4」のほかのメンバー3人をモデルに起用し、大成功を収めた。


 SS501のヒョンジュン、キム・ボム、キム・ジュンがモデルを務める製品は、タッチスクリーン・フォン「ハプティック・ポップ」。この携帯電話も現在、飛ぶように売れている。別名「花男フォン」と呼ばれ、特にティーンエージャーに人気だ。

 3月初めから販売を開始したところ、1カ月もたたずに売り上げ4万台を記録した。1日平均2000台が売れた計算になる。

 景気低迷に伴い、全般的に需要が減少していることを考えれば、かなりの実績といえる。

 市販される前、ドラマにさりげなく「ハプティック・ポップ」を登場させたことも効果的だったといわれている。

 業界の関係者は「移動通信サービス関連の消費は、広告より補助金など端末政策に影響を受ける。このようにモデルの効果が大きいのは前例のないケース」と驚きを隠せない様子だ。

チョン・サンヒ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース